大日本スクリーン、滋賀県の半導体製造装置新生産工場「Fab.FC-2」が竣工
半導体製造装置の新たな生産工場が完成
~ウエハー洗浄装置の需要増大に対応~
大日本スクリーン製造株式会社(本社:京都市上京区)の半導体機器カンパニー(社長:末武 隆成)は、当社彦根地区事業所(滋賀県彦根市高宮町480-1)の敷地内で2006年4月から進めていた半導体製造装置の新たな生産工場「Fab.FC-2(ファブ・エフシーツー)」の建設をこのほど終え、明日しゅん工します。
デジタル家電やメモリーカードなど民生用電子機器の市場拡大、また新興国におけるパソコンや携帯電話の需要の拡大など、半導体業界は安定した成長が見込まれており、大手デバイスメーカーでは活発な設備投資が今後も続くと予想されています。そのため、半導体に関連する装置メーカーでは、今後の需要の拡大に対応できる生産体制の構築が急務となっています。
今回建設した新工場「Fab.FC-2」は、このような半導体業界の動向を受け、バッチ式をはじめとするウエハー洗浄装置の生産増強に対応するもので、当社グループにとって4カ所目の半導体製造装置の生産工場となります。2001年に同じ彦根地区事業所内に建設した「Fab.FC-1(ファブ・エフシーワン)」と合わせた生産能力は従来の約2倍となり、好況が続くと見込まれるデバイスメーカーに対し、長期にわたる製造装置の安定供給を可能にします。さらに、将来予想される450ミリウエハー対応製造装置の生産も可能なクリーンルームなど、次世代半導体への対応も視野に入れた設備を持つ、最新鋭の工場となっています。
当社は、今回の「Fab.FC-2」の建設による生産能力の拡大により、バッチ式をはじめとするウエハー洗浄装置の需要増加に対応するとともに、半導体事業における競争力の強化を図り、さらなるシェアの拡大を目指します。
●Fab.FC-2
(※ 関連資料を参照してください。)
< 新工場の概要 >
名 称 : 彦根地区事業所「Fab.FC-2(ファブ・エフシーツー)」
「Fab.」は、Fabulous(素晴らしい)およびFabricate(造る)を、「FC」はFine Cleaning(ファイン洗浄)と主力製品の300ミリウエハー対応洗浄装置「FC-3100」を表しています。当社の新世代コンセプトの生産拠点として、IT技術を活用した設計・生産管理を目指します。
所在地 : 滋賀県彦根市高宮町480-1
敷地面積 : 約5,600平方メートル
(彦根地区事業所の総敷地面積は約14万4,300平方メートル)
建築面積 : 約5,200平方メートル
延床面積 : 約9,000平方メートル
構 造 : 鉄筋造 3階建
総工費 : 約30億円
操業開始 : 2006年11月
主な業務 : ウエハー洗浄装置の生産(バッチ式洗浄装置、枚葉式洗浄装置など)