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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2007'04.28.Sat

アストラゼネカ、タモキシフェンからアリミデックスの切り替えによる乳がん再発リスク低減を発表

タモキシフェンからアリミデックス(R)(アナストロゾール)への切り替え
早期乳がん患者再発抑制の可能性に期待


2006年11月17日(金)、英国マックルズフィールド:本日、早期乳がんでタモキシフェンによる治療2~3年後にアリミデックス(R)(アナストロゾール)に切り替えた患者では、タモキシフェン投与を続けた患者に比べがん再発リスクを抑えるとのデータがLancet Oncologyに掲載されました1。このデータは、3つの国際的試験2,3,4のメタアナリシスによるもので、閉経後ホルモン感受性乳がん患者ではタモキシフェンからアナストロゾールへの切り替えで再発をほぼ半数に抑えることが報告されました。また、治療においては延命が最終目的であることは明白ですが、その点においても切り替え治療によって死亡リスクをおよそ2/3に減少させることが示唆されました。

 これらのデータについてメタアナリシスを行った筆頭医師であるドイツKiel大学のWalter Jonat教授は次のように述べています。「今回のデータはタモキシフェンを服用している早期乳がん患者の再発を抑制する喜ばしいニュースです。治療を変えることで、病気を克服し、がん再発までの期間を伸ばす機会が格段に広がったわけであり、将来により確信を得ることができるようになります」。

 メタアナリシスに使用された3つの試験は、既にタモキシフェンで治療を開始していた患者が2~3年後にアナストロゾールに切り替えた場合、5年間継続してタモキシフェンを服用した場合よりも有効かどうかを評価できるよう、同様に試験デザインされていました。統合されたデータは、追跡期間中央値30ヶ月で、タモキシフェンからアナストロゾールへの切り替えが有意にがんの再発を抑え、遠隔転移を抑制することはもちろん、最終的には多くの早期乳がん患者の命を救うことを示しました。

 タモキシフェンで治療を続けた患者に比べ、アナストロゾールに切り替えた患者は

●全生存期間(overall survival)が29%改善し(ハザード比0.71;95%信頼期間 0.52-0.98 P値=0.0377)、死亡リスクをほぼ2/3に抑えられた

●無再発生存期間(event-free survival)が45%改善し(ハザード比0.55;95%信頼期間0.42-0.71P値<0.0001)、再発リスクをほぼ半数に抑えられた

●無遠隔転移生存期間(distant recurrence-free survival)が39%改善した(ハザード比0.61;95%信頼期0.45-0.83 P値=0.0015)1


■投与開始時からベネフィットを得るためには・・
 前述のように、既にタモキシフェンで治療を開始していた患者が2~3年後にアナストロゾールに切り替えた場合、5年間継続してタモキシフェンを服用した場合よりも、がん再発リスクが抑えられました。
 また、新規の患者に対しては、タモキシフェンではなくアナストロゾールで治療開始する重要性が昨今のエビデンスや見解で示されています5-7。なお、現在のところ、新規の患者においてタモキシフェンの5年以上単独投与を継続した場合よりも、薬剤を切り替えて継続治療する方が有意であることを示すデータは発表されていません。

 「手術後できる限り早期にアナストロゾールで治療を開始し、また5年間継続投与することは、タモキシフェンを投与した場合に比べて、より再発抑制効果があるというだけでなく、忍容性に優れている点もATAC試験より明らかになりました。アナストロゾールは初回治療より使用することが最も効果的であることをこの試験は示唆しました。Lancet Oncologyで本日発表されたデータは、アナストロゾールで治療を開始しなかった患者であっても、2~3年以内に切り替えることで十分利益を享受できることを示しています」とイギリス(ロンドン)College Hospital大学のJeffrey Tobias教授は述べています。


―以 上―


<References>
1.Jonat W,Gnant M,Boccardo Fet al.Effectiveness of switching from adjuvant tamoxifen to anastrozole in postmenopausal women with hormone-sensitive early-stage breast cancer:a meta-analysis.Lancet Oncology.Published online November 17,2006 DOI:10.1016/S1470-2045(06)70948-2

2.Jakesz,R.et al.The benefits of sequencing adjuvant tamoxifen and anastrozole in postmenopausal women with hormoneresponsiveearly breast cancer: 5year-analysis of ABCSG Trial 8.Abstract No.13.San Antonio Breast Cancer Symposium 2005

3.Jakesz R,Jonat W,Gnant M et al.Switching of postmenopausal women with endocrine-responsive early breast cancer to anastrozole after 2 years’ adjuvant tamoxifen:combined results of ABCSG trial 8 and ARNO 95 trial.Lancet 2005; 366(9484):455-462

4.Boccardo F,Rubagotti A,Puntoni Met al.Switching to anastrozole versus continued tamoxifen treatment of early breast cancer:
Preliminary results of the Italian Tamoxifen Anastrozole trial.Journal of Clinical Oncology 2005; 23 (22):5138-5147

5.ATAC Trialists’ Group.Results of the ATAC (Arimidex,Tamoxifen,Alone or in Combination) trial after completion of 5 years’
adjuvant treatment for breast cancer.Lancet.2005 Jan 1-7;365(9453):60-62

6.Buzdar A,Chlebowski R,Cuzick J et al.Defining the role of aromatase inhibitors in the adjuvant endocrine treatment of early
breast cancer.Curr Med Res Opin 2006;22(8):1575-85

7.ATAC Trialists’ Group.Comprehensive side-effect profile of anastrozole and tamoxifen as adjuvant treatment for early-stage
breast cancer: long-term safety analysis of the ATAC trial.Lancet Oncology.2006 Aug;7(8):633-43


Note to Editors
*ABCSG-Austrian Breast & Colorectal Cancer Study Group,ARNO-‘Arimidex’-‘Nolvadex’
  ITA-Italian Tamoxifen Anastrozole
**ATAC-‘Arimidex’,Tamoxifen,Alone or in Combination


 アストラゼネカは、医療用医薬品の研究、開発、製造、販売、並びにヘルスケアサービスの提供などのヘルスケア事業を世界的に展開している医薬品メーカーです。年間239 億5000 万ドルのヘルスケア事業の売上高を有し、消化器、循環器、ニューロサイエンス、呼吸器、オンコロジー、および感染症領域の製品の売上でリーディングポジションを確立しています。アストラゼネカは、Dow Jones Sustainability Index(Global)およびFTSE4Good Index に選定されています。


 「アリミデックス(R)」は登録商標であり、アストラゼネカグループ各社がその所有権を有しています。
 詳細は、弊社のウェブサイトhttp://www.astrazeneca@ressoffice.comをご覧ください。


 本資料は、英国アストラゼネカ社が2006年11月17日(英国現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に翻訳再編集し、皆様のご参考に供するものです。
 本資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。

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