富士通、NTTドコモの「Super 3G無線基地局装置」を開発・製造
NTTドコモ「Super 3G無線基地局装置」の開発・製造メーカーに選定
~トータルモバイルソリューションカンパニーとして、海外展開を視野に入れた事業戦略を強化~
富士通株式会社は、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下、ドコモ)の「Super 3G 無線基地局装置」の調達において、試作機および商用装置の開発・製造メーカーに選定されました。
Super 3Gは3Gセルラーシステムの飛躍的性能向上を目指し,現在標準化団体3GPP(注1)でLTE(注2)として国際標準化が進められているもので、下り100Mbps以上、上り50Mbps以上の高速伝送をモバイル通信で実現し、高速映像配信など高度なサービス環境を提供するとともに、効率的な周波数利用を図るシステムとして期待されています。
富士通は3GPPでの標準化作業に当初から積極的に取り組み、更にSuper 3Gで必須となる周波数利用効率を向上させるための要素技術であるマルチアンテナシステム(注3)やOFDM(注4)技術の開発を進めて参りました。また、世界最高レベルの高効率増幅器に代表される最先端技術を適用した高品質・高性能なシステムを3Gより提供しております。
富士通はドコモとのパートナーシップを更に強化し、最先端デバイスやシステム開発など全社の技術を結集させてSuper 3Gを実現していくとともに、グローバルを視野に入れた事業展開を行い、トータルモバイルソリューションカンパニーとして、移動通信の更なる発展に貢献して参ります。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
注1 3GPP(3rd Generation Partnership Project):
IMT-2000 W-CDMAの詳細な仕様を作成するパートナーシッププロジェクト。各国地域の標準化組織が、3GPPで作成された仕様を各国・地域共通の標準規格とする。世界の主要な移動通信関係会社を含む多くの会社や団体が加盟。
注2 LTE(Long Term Evolution): Super 3Gの3GPP規格名称。
注3 マルチアンテナシステム: 複数のアンテナを使用し、伝送速度を向上させる技術。
注4 OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing): 周波数帯域を複数の周波数帯に分割してデータ伝送を行う方式で、周波数利用効率が高く、高速伝送が可能。