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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'11.26.Tue
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2007'04.30.Mon

三菱重工、スペイン向け大型排煙脱硫装置を計4基受注

スペイン向け大型排煙脱硫装置 連続受注
大手電力会社から計4基、新EU排ガス規制に対応


 三菱重工業は、スペインの重機械メーカー、デューロ・フェルゲーラ社(Duro Felguera, S.A.)と共同で、同国の大手電力会社イベルドローラ社(Iberdrola Generacion, S.A.U.)およびエンデサ社(Endesa Generacion, S.A.)から大型排煙脱硫装置を相次いで計4基受注した。イベルドローラ社向けは新規建設、一方、エンデサ社向けは既納の排煙脱硫装置を能力増強のため最新仕様に改造するもの。ともに2007年から2008年にかけて納入する。

 イベルドローラ社向け大型排煙脱硫装置は、スペイン北部に位置するベリージャ(Velilla)発電所2号機に納入する。2008年1月から発効する排ガスの新EU規制※1への対応として新たに設置されるもので、同発電所2号機の石炭焚きボイラー(36万700kW×1基)から排出されるガス全量(1時間当たり140万Nm3)の脱硫処理を行う。脱硫率は95%。

 また、エンデサ社向けも新EU規制に対応するもので、1999年に当社がスペイン東部のテルエル(Teruel)発電所1、2、3号機向けに計3基納入した排煙脱硫装置を、グリッド塔方式※2から液柱塔方式※3に改造する。これにより、同発電所の石炭焚きボイラー(35万kW×3基)から排出される硫黄酸化物(SO2)の脱硫処理能力を従来より10%強高めることが可能となる。脱硫率は同じく95%。

 スペイン向け排煙脱硫装置の受注は、本年1月のエンデサ社コンポステージャ(Compopstilla)発電所4、5号機向けに続くもので、今回の相次ぐ受注により、エンデサ向け改造案件も含めて累計9基となる。
 両案件において、当社は排煙脱硫装置の基本設計と主要機器の供給などを担当。一方のデューロ・フェルゲーラ社は、詳細設計および周辺機器の供給のほか、土建・配管工事などを手掛ける。取扱商社は三菱商事。

 今回の受注は、当社排煙脱硫装置の優れた性能に加え、これまでのスペインでの運転実績が高く評価されたことによる。

 環境規制が世界的に厳しくなるなか、排煙脱硫装置の市場は、新たな排ガス規制に踏み切る欧米のほか、中国などで拡大を見せる一方、吸収性能に対する要求などが急速に高まっている。当社は、市場のニーズに合わせて、引き続き装置の高度化に取り組むとともに、さらに積極的な営業活動を展開していく。


※1 新EU規制 =
 SO2排出量を従来の半分である400mg/Nm3(新規施設は200mg/Nm3)以下、とすることを求める内容が盛り込まれる見通し。

※2 グリッド塔方式 =
 吸収塔の上部から液状の石灰石スラリを落とすことにより排ガスと接触、反応させ、SO2を除去する従来型の脱硫方式。

※3 液柱塔方式 =
 グリッド塔方式と異なり、石灰石スラリを吸収塔下部から噴水のように吹き上げ、上昇中と下降中の2回気液(排ガスと石灰石スラリ)を接触、反応させ、SO2を除去する方式。従来方式より簡単な構造で高いSO2除去性能を確保できるのが特徴。


営業窓口:プラント・交通システム事業センター 排脱プラント部

以 上

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