長野計器とS3C、産業界で最初のZigbee協会認定圧力センサを発表
長野計器とS3Cが産業界で最初のZigbee協会認定圧力センサを発表
11月6日(米国時間)、長野計器(http://www.naganokeiki.co.jp)とS3C(http://www.s3cinc.com)がGC63(微差圧表示器)をベースに開発した微差圧ワイヤレスセンサが、圧力センサとしては初めてZigbee協会より公式に認定を受けました。
今回認定を受けたものは、本年3月に発表した微差圧ワイヤレスセンサをさらに通信・制御機能を強化したもので、通信距離は150m以上を可能としております。単三電池2個で、サンプリング周期と通信頻度次第では2年から5年間作動可能であります。センサは、外部電源を供給させることでルーターにも、また電池駆動による端末にも設定することが可能で、ネットワークシステムを容易に構築でき、拡張することができます。さらにゲートウェイによる外部ネットワーク、標準的なデータベースへの接続により中央集中監視と制御を可能にしております。
長野計器とS3Cは、今回の公式な認定を受け、来年1月を目途に日本、及び米国にて製品の発売を開始する予定であります。
Zigbeeは短距離無線通信規格の一つで、Bluetoothよりも低速で伝送距離も短いが、代わりに省電力で低コストという利点があります。
データ転送速度は最高250kbpsで、物理層のインターフェイスにはIEEE 802.15.4が使われ、無線LAN規格のIEEE802.11bと同じ2.4GHz帯の周波数帯域を16のチャンネルに分割して利用します。ほかに、アメリカでは915MHz帯が、ヨーロッパでは868MHzが利用可能であり、センサや家電などで今後普及が予想される通信規格であります。
(*1)Zigbee協会(ZigBee Alliance):IEEE(Institute of Electrical and Engineersの略。アイ・トリプル・イーと読まれ、電気・電子分野における世界最大の学会。)で規格化されたIEEE802.15.4を物理層として、ネットワーク層とアプリケーションインタフェースの標準化、認定に取り組む米国カルフォルニア州に所在する非営利団体。
(参加企業については、http://www.zigbee.org/en/about/members.asp)
以上
微差圧ワイヤレスセンサ(※参考画像あり)