昭和電工子会社、液晶パネル用途向けの高電気絶縁性インクを発売
液晶パネル用途の最高水準の電気絶縁性インクを新発売
昭和電工株式会社(社長:高橋 恭平、以下 昭和電工)の連結子会社である日本ポリテック株式会社(本社:東京都八王子市、社長:中山 隆、以下 日本ポリテック)は、テレビやパソコン等の液晶パネルに接続するチップ・オン・フィルム(ICチップが搭載された折り曲げが容易な電子回路部品、以下 COF)に使われる高電気絶縁性インクの販売を、本年12月より開始いたします。この高電気絶縁性インクには、昭和電工が新たに開発したウレタン系熱硬化性樹脂を使用しています。
電気絶縁性インクは、COFの表面に塗布されて、電子回路のショートによる動作不良を防ぐ絶縁膜となります。COFは、液晶に電気信号を伝えて画像を形成させるための重要な部品です。最近では、液晶パネルの高画素化(高画質化)や低コスト実現のため、COFに描かれる電子回路がさらに微細化しつつあり、これに伴い一層の電気絶縁性を有するインクが要求されています。
今回販売を開始する高電気絶縁性インクは、COFの回路微細化に必要な最高水準の電気絶縁性能を有しています。本インクの使用により、現状の30μm(マイクロメートル(※1))ピッチの微細化電子回路において飛躍的な電気絶縁性の向上を実現するとともに、今後の更なるCOFの電子回路の微細化(25μmピッチ)にも十分対応が可能であり、液晶パネルの高画質化、長寿命化に寄与することが期待できます。
液晶テレビ市場の拡大により、COFの使用量は今後も年率20%の伸びが見込まれており、これに伴って高電気絶縁性インクの使用量についても大幅な伸長が期待されます。日本ポリテックは、液晶関連分野で、2010年の売上高を30億円とする計画です。
(※1)1マイクロメートル:100万分の1メートル
以上
< お客様お問合せ先 >
日本ポリテック(株) 営業部
042-652-0216
( ご参考 )日本ポリテック(株)の概要
本社所在地 東京都八王子市弐分方町358-2
設立年月 1989年7月
事業内容 フレキシブル電子回路基板用レジストインクの開発、製造、販売
資本金 10百万円
株主構成 昭和電工100%
売上高 8億円(2005年12月期)
( ご参考 )COFの写真
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