松下、携帯電話用ユニフィエシステムLSIの第二世代をサンプル出荷
2006年12月よりサンプル出荷
SDオーディオの長時間再生とグラフィックス処理性能を大幅に向上
【開発】
携帯電話用UniPhier(R)(ユニフィエ)システムLSI第二世代を開発
【要旨】
松下電器産業(株)は、デジタル家電統合プラットフォームUniPhier(R)(ユニフィエ)[1]のアーキテクチャを採用し、SDオーディオの長時間再生と大幅にグラフィックス処理性能を向上させた、携帯電話用UniPhier(R)システムLSI(品番:MN2CS0035)を開発し、2006年12月よりサンプル出荷を開始します。
【効果】
本製品を使用することにより、携帯電話機器の「長時間音楽再生や動画再生」、「高性能3Dグラフィックス描画」、「ワンセグ[2]視聴」などの多機能化を、1チップで実現できます。
【特長】
本製品は以下の特長を有しております。
1.UniPhier(R)アーキテクチャを採用し、分野を超えたソフトウェア資産の活用とセット開発の低コスト化に貢献
2.ワンセグ視聴・音楽再生など各種モバイルアプリケーションの長時間動作を実現するとともに、高性能グラフィックス処理を実現
3.各種ストリーム処理[3]や著作権保護機能を実現
【内容】
本製品は以下の技術によって実現しました。
1.スケーラブルなアーキテクチャを持ち、機器要求に応じたメディア処理[4]を柔軟に実現する、当社独自のUniPhier(R)プロセッサ技術
2.ARMコア、高性能メディアプロセッサ[5](UniPhier(R)プロセッサ)、専用グラフィックスエンジンによる高速、高性能なAVメディア処理技術、2D/3D描画技術、および複数の電力抑制機構による低消費電力化技術
3.CPUのセキュアモードや各種暗号処理機構を搭載することで、堅固なセキュリティ機能を実現したセキュア技術
【従来例】
従来の携帯電話用UniPhier(R)システムLSIでは、高性能ゲームなどに使われる高性能描画処理や音楽再生長時間対応を行うためには、それらの機能に特化したアプリケーションLSIを追加することが必要でした。また、今後の携帯電話のサービスには必須となるデータのセキュリティ確保、音楽・画像などのコンテンツを保護するためには高速CPU処理、または専用LSIが必要となり、部品コスト、実装面積、消費電力の増加が予想されます。今後サービスが開始される多種アプリケーションを1チップで、かつ低消費電力で実現することが可能なLSIが求められていました。
【実用化】
サンプル出荷開始:2006年12月 サンプル価格:(数量応談)
※特長の説明など詳細は添付資料参照