STマイクロ、EEPROMと組込み水晶振動子内蔵のリアルタイム・クロック・チップを発表
STマイクロエレクトロニクスは、EEPROMと組込み水晶振動子を内蔵した新しいリアルタイム・クロック・チップを発表
新しいデバイスは、メータ・アプリケーションにおいて基板面積削減、信頼性向上および製造コスト低減を実現
広範囲な高性能アナログおよび混合シグナル製品のトップ・メーカーであるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)と組込み水晶振動子を1個の省スペース型18ピンSOIC(Small-Outline Integrated Circuit)に内蔵した高精度シリアル・リアルタイム・クロック(RTC)を発表しました。
STの新しい『M41T56C64』は、基板面積削減、信頼性向上および製造コスト低減を実現し、精密な時間計測と不揮発性のデータ・ストレージが要求されるアプリケーションに最適な製品です。このようなアプリケーションとして、計量装置、医療機器、自動販売機、販売時点管理(POS)端末などがあります。
このデバイスのリアルタイム・クロック(RTC)セクションは、「年」、「月」、「日」とともに「時」、「分」、「秒」のデータも提供します。このICは、消費電流がわずか450nA(標準値)で、48mAhのリチウム・コイン電池で10年以上にわたり精密な計時が可能です。EEPROMセクションは、Byteあたり100万回以上の書込み/消去可能な8192Byteのメモリを搭載しています。RTCおよびEEPROMには、2線式I2C(Inter-Integrated Circuit)シリアル・バス経由でアクセスします。M41T56C64は、2回のリフローの後も精度を±5ppm保証する、32kHzの水晶振動子が組み込まれています。水晶振動子を組込むことで、水分および湿気による腐食効果に対する保護も改善され、また基板組立て中に手動による作業を追加する必要がなくなります。
M41T56C64には、クロック/カレンダ機能に使用する8ByteのBCD(2進化10進数)レジスタ、56ByteのNVRAM(不揮発性RAMメモリ)および8KByteのEEPROMが内蔵されています。電源がオフになった場合、このデバイスは、自動的にバックアップ・バッテリ入力に切替わり、低電流モードに移行してバッテリ寿命を最大限化します。
EEPROMとRTCと水晶振動子の組合わせは、実績のあるSTのスタックド・ダイ・パッケージ技術を用いて製造され、これによって、モノリシック・パッケージと比べてわずかな追加コストでハイブリッド技術の集積化レベルが可能になります。ユーザが基板面積を大幅に削減できるM41T56C64は、定格電圧が4.5~5.5Vで、産業用温度範囲の-40℃~+85℃で動作します。
M41T56C64は現在供給中で、販売価格は大量購入時で1個1.35USドルです。
STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。
2005年の売上は88.8億ドルで、純利益は2億6600万ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語):http://www.st.com
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