ノークリサーチ、2006年度上期PCサーバ国内出荷調査結果を発表
2006年度上期PCサーバ国内出荷調査報告
ノークリサーチ(本社:〒120-0034 東京都足立区千住1-4-1 代表伊嶋謙ニ電話03-5244-6691、URL:http//www.norkresearch.co.jp)では2006年度上期の国内PCサーバの出荷状況を調査した。2006年度の予測も併せて調査、報告している。
<2006年度上期PCサーバ市場のポイント>
■06年度上期PCサーバ市場は上期過去最高の出荷実績を示す
-台数は対前年比13.0%アップで、270,120台へ
-金額市場は横ばいの1374億円。大型案件の影響で平均価格は一時的な低下へ
■上期トータル出荷実績は好調だが、大型案件除くと実質的な市場の伸びは6%程度
■調査統計史上初めて、トップ2社で市場牽引。上位残り3 社が前年割れ
■シェアに変動。トップ5社が「NEC、HP、デル」と「富士通、IBM」に分化
■NECは2位以下を大きく離しトップシェア。HPはデルをかわして2位へ
■大型案件でタワーの割合増加。ラック(薄型)は着実に増加。ブレードは微増
■2006年度は下期の動向次第で、不確実な要素もあるが10.4%増で57万台が見込まれる
対象期間:(2006年度上期実績)2006年4月から2006年9月
(2006年度予測)2006年4月から2007年3月
対象メーカ:電子情報技術産業協会(JEITA)自主統計参加及び未参加メーカ
日本電気、富士通、デル、日本IBM、日本HP、日立製作所、東芝、三菱電機など
対象機種:電子情報技術産業協会(JEITA)定義に準ずる
調査方法:当該メーカに対する直接取材及び弊社データベースによる分析
調査期間:2006年11月
[2006年度上期出荷状況]
-対前年比13.0%アップで、市場規模は270,120台-
2006年度上期は対前年比13.0%アップで、上期ベースで過去最高を更新して270,120台となった。しかし市場の伸びを牽引したのはNEC、HPによる大型案件であることはあきらかで、この特需的な案件を除いた市場の、実質の伸び率は6%程度となり、高成長も一服感がみられる。
全般的には全体的な景況感は良好だが、業種や企業規模による需要にばらつきが見られた。
特に製造業、流通業の中堅から大手企業を中心とした情報系サーバの増設利用やネット関連企業群の需要が目立った。一方で金融、証券、自治体は一巡感が見られた。メーカ別出荷では上位5社のうち「NEC、HPの大幅増加」が市場の伸びを支え、「デル、富士通、IBMは前年割れ」という統計史上初めてのケースとなった。期待のブレードは前年とほぼ同じ水準で大きな変化がなかった。
金額市場は、全般的に2wayやラック、デュアルコアタイプの市場投入により平均価格の下げ止まり傾向を見せていたが、1wayタワーの大型案件により上期の平均価格は一時的に低下した。そのため金額市場はわずかに0.7%アップの1,466億円となっている。
※以下、詳細は添付資料を参照