アステラス製薬、経営ビジョン「VISION 2015」を策定
経営ビジョン「VISION 2015」策定のお知らせ
アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:野木森雅郁、以下「アステラス製薬」)は、この度、当社の経営ビジョンである「VISION 2015」を策定いたしましたので、お知らせします。
当社は、2005年4月にアステラス製薬として発足以来、「先端・信頼の医薬で世界の人々の健康に貢献する」ことを経営理念における存在意義と位置づけ、研究開発型製薬企業として積極的に事業に取り組んでいます。現在、製薬企業を取り巻く環境は、世界的な医療費抑制策の進展や、これに伴う医薬品市場成長率の低下、専門性の高い医薬品の台頭等、大きく変化しています。このような環境下、アステラス製薬が今後どのような存在をめざすべきかを示すため、今後想定される医薬品市場環境とアステラス製薬の現状・可能性を分析し、「VISION 2015」を策定しました。
この「VISION 2015」は、アステラス製薬が2015年に実現をめざす姿と、それを達成するための指針ならびに戦略を明確に示したものです。
「VISION 2015」の概要は、下記のとおりです。
[記]
1.「VISION 2015」策定の目的
「先端・信頼の医薬で世界の人々の健康に貢献する」という経営理念を実現するため、アステラス製薬が進むべき方向と2015年に実現を目指す企業像を示すとともに、これを確立するための指針・戦略を明確にすることを目的に「VISION 2015」策定しました。
2.外部環境分析から予測する将来の製薬業界
将来の医薬品産業を取り巻く外部環境は、医療費抑制策の進展、大型製品の特許切れや後発医薬品の浸透による医薬品市場の成長率低下、治療満足度が低く薬剤の貢献が求められるアンメットメディカルニーズの高い領域を対象とするスペシャリティ市場の成長により、医薬品市場のセグメント化・複雑化が進展すると予測され、規模だけではなく多様な競争優位が存在する市場構造が形成されると考えられます。
3.アステラス製薬がめざすビジネスモデル
アステラス製薬は、アンメットメディカルニーズが高く、高い専門性が必要とされる複数の領域「カテゴリー」において、「グローバル」に付加価値の高い製品を提供することで競争優位を実現し、各々の「カテゴリー」にて「リーダー」としての存在を確立する「グローバル・カテゴリー・リーダー」というビジネスモデルの構築を目指します。そして、これらのカテゴリーを核に、全体として最適な事業ポートフォリオを実現します。
「グローバル・カテゴリー・リーダー」実現のため、既存製品を維持・拡大し、現在のパイプラインを確実に進展させるとともに、グローバルに強固なビジネス基盤を確立、かつ導入・事業開発を積極的に推進していきます。また、アンメットメディカルニーズ、潜在市場性、研究実行可能性を考慮し、泌尿器、炎症・免疫、感染症(ウイルス)、中枢・疼痛、糖尿病、癌の6つの疾患・領域を重点研究領域として設定、今後重点的に研究開発投資を行うことで、製品創出力の向上を図り、長期的にカテゴリーの拡充を目指します。
4.VISION 2015 実現のための仕組み
アステラスは、「VISION 2015」実現のために以下の3つの仕組みを推進していきます。
・人的資源の充実をアステラスの最重要課題と位置づけ、意欲的な投資と取組みを行います。
・必要な情報に基づき、より速く、より優れた意思決定を行うために、最適なマネジメントコントロールの仕組みを構築します。
・アステラスの社会的責任を明確にし、それを果たすための仕組みを構築するCSR経営を推進します。
アステラス製薬は、単に売上規模の拡大を目指すのでなく「グローバル・カテゴリー・リーダー」というビジネスモデルを構築し、患者さんを始めとした「健康を願う人々への付加価値最大化」を目指していくことを通じ、企業価値の持続的向上を図っていきます。
なお、補足資料を添付しますので、併せてご参照下さい。
以 上
*添付資料あり。