IBE、映像アーカイブシステム「NARCS(ナークス)」を発売
映像資産の一元管理を実現する映像アーカイブシステム「NARCS(ナークス)」を発売
~動画に付随するメディア情報の簡単な入力とフレーム精度の管理を実現する次世代映像アーカイブ~
株式会社アイ・ビー・イー(東京都千代田区、社長:坂井裕、以下IBE)は、放送映像業者などで保有する映像とそれに関連する全ての素材を、種類に関わらず一括して「登録」「管理」「検索」「視聴」できる映像管理システム「NARCS(Next ARChive System:ナークス)」を平成18年12月20日に発売いたします。
【本システムの主な機能および特徴】
「NARCS」は、デジタル動画映像にメタデータ(※1)(メディア情報)をつけて登録しておくことにより、利用したい映像を瞬時に検索できる映像アーカイブ(※2)システムです。「NARCS」では映像ファイルの管理だけでなく、それに付随する台本・レジュメや企画書、あるいは出演者・講演者情報などのWord(R)、PowerPoint(R)、Excel(R)、PDFなどで作られた関連文書ファイルを添付ファイルとしてそのまま登録しておくことができます。登録した関連文書に含まれるテキストは自動的に全文検索対象のデータとして保存されるため、これまで手間のかかった映像コンテンツの説明情報入力のコストを削減しながら将来の二次利用に必要な権利情報等を管理することが可能です。また、本システムでは登録した映像に対して複数の映像時間単位(フレーム、カット、シーン、ファイル等)のメタデータを登録する機能を持ちます。
この機能により、映像の特定の時間に対してカット、字幕、著作権、出演者などのメディア情報を付与することが可能になります。更に、高解像度の映像ファイルを登録すると、低解像度の参照用動画を自動生成し、検索時にフレーム精度で確認したり、メタ情報で検索したカットのリストを画面上で結合して新たな映像コンテンツとして再利用することも可能です。
このように本システムはIBEが大規模映像アーカイブシステム構築を通して培ってきたノウハウが盛り込まれています。
【開発の背景】
近年、SD(※3)(標準解像度)のみならずHD(※4)(ハイビジョン)映像のデジタル化普及により、放送用途のみならずインターネットや携帯端末で二次利用が注目されています。それに伴い、増え続けるデジタルコンテンツの管理について検討する企業が増え、大量の映像素材を有する放送局等で利用されているアーカイブシステムが、一般企業や教育機関でも注目され始めています。本システムは、これまで培ってきた放送映像業界向けのデジタルアーカイブシステムの技術を土台として、当社に寄せられた「ブロードバンド・コミュニケーション」、「デジタルメディア・アセットマネージメント」に関するさまざまな要望を盛り込み、放送映像業者はもちろん、一般企業や教育機関でも利用しやすいシステムとして開発されました。
NARCSは、エンドユーザーにはシステム販売、システムインテグレーション企業にはソフトウェア販売いたします。システムでの最小構成価格は、1,200万円で放送映像業界だけでなく、一般企業や教育機関、自治体、医療機関など映像を資産とするすべての利用者に対し、発売から1年間で30 システムの販売を見込んでおります。
なお、本発表内容における当期業績への影響は、すでに発表済みの業績予測に織り込み済みであります。
【画面イメージ図】
* 関連資料 参照
【システムイメージ図】
* 関連資料 参照
(※1) コンテンツについて説明するデータ。
(※2) 記録保管場所。データを蓄積・管理するところ。
(※3) 高解像度(高精細・高画質)のこと。High Definition(ハイディフニッション)の略。ハイビジョン放送がこれにあたる。
(※4) 標準的な解像度(標準画質)のこと。Standard Definition(スタンダードディフニッション)の略
従来のアナログ放送がこれにあたる。
他社の製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
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