JAL、中国民航安全学院と協力プロジェクトを開始
JAL、中国民航安全学院と協力プロジェクトを開始!
中国民用航空総局(中国の航空行政当局)楊元元局長とJAL社長西松の合意を踏まえ、JALは中国民航安全学院と協力プロジェクトを開始します。「航空安全に国境はない」との考え方に基づき、日本と中国ひいては世界の航空安全の発展に寄与することを目的とし、まず12月12日~15日の間、東京にて情報意見交換会(交流会)を行います。
中国民航安全学院は、中国民用航空総局の傘下機構です。中国の急速な航空輸送の拡大を背景に同国民間航空の安全管理体制を強化すること、航空安全推進のための人材を育成すること等を目的として、2006年5月24日に北京で発足しました。運航基準、空港安全管理、空中交通安全管理、航空機耐空審査、事故調査・安全情報、安全理論の6学科をもち、中国民間航空会社スタッフや学生に対して航空安全についての専門教育を行います。2010年度にはスタッフ400名、年間8,000人規模の研修能力を持つことを目指しています。
JALと中国民航総局は、これまでも、のべ146名の民航総局職員の研修をJALが受け入れる等、多くの交流を行ってまいりました。
同学院の設立以来、JALは安全中枢組織である安全推進本部と中国事業推進部が中心となり協力関係の構築について話し合いを重ね、上記合意を経て、今般第1回の交流会を実施するに至りました。
今回の交流会では、同学院の田保華院長を団長として、中国民航安全学院や中国民用航空総局・空中交通管理局の幹部に中国国際航空・中国東方航空・中国南方航空・中国海南航空の整備・運航の責任者も加わった官・民合わせた交流団一行11名が来日します。JALの航空機や部品整備施設、安全啓発センターの見学をはじめ、運航や整備といった各部門におけるディスカッション、意見交換を行います。今後、両者は年数回、交流会を日本と中国の相互で開催するとともに、安全関係の講師派遣等多岐にわたる協力プロジェクトを推進することで、さらなる航空安全推進という共通の目的に向け連携して努力してまいります。
安全運航はJALの存立基盤であり、社会的責務です。お客さまに安心してご搭乗いただけるフライトを提供するために、JALはこれからも安全運航の堅持のためにあらゆる施策を行ってまいります。
以上