YDC、自動車業界向け品質管理パッケージを発売
YDC、自動車業界向け品質管理パッケージを発売
~業界で初めてトレーサビリティと統計解析処理を実現~
株式会社ワイ・ディ・シー(本社:東京都府中市、代表取締役社長:宮坂博、略称:YDC)は自動車の製造工程向け品質管理パッケージ製品「SONAR for Automotive industry(以下、SONAR fAi)」の販売を、本日より開始します。
「SONAR fAi」は自動車の製造工程における品質情報を統合的に管理する品質管理パッケージ製品です。「SONAR fAi」は、従来、製造工程ごとに分散管理されていた製造履歴情報を一元的に管理し、製造履歴情報の迅速なトレースが可能になります。また、大量のデータ解析に対応できる独自のアルゴリズムを組み込むことで、これまでの10倍以上という高速データ解析を実現しました。トレーサビリティと統計解析の両方を可能にした製品は業界でも初めてのものです。
自動車業界では、品質向上を図る重要な鍵として“トレーサビリティ”の確立が急務となっています。現在、ISO-9000などでも製造履歴のトレーサビリティの確保が義務付けられていますが、従来の環境での製造履歴トレースは紙ベースで行われ、しかも工程ごとに分散管理されているのが現状です。また品質向上のための統計解析も行われていましたが、一元管理されたデータベースが存在しないため、解析に多くの時間を要していました。
「SONAR fAi」は、こうした問題を解決するためのソフトウェア製品です。当社は国内外の液晶・半導体工場向け品質管理システムを10年以上にわたって開発してきた実績があり、こうしたノウハウをもとに自動車の製造工程で必要とされる品質管理パッケージとして開発し、製品化しました。
「SONAR fAi」の導入により、分散管理された情報を一つのデータベース上に取込むことが可能なため、製造履歴のトレーサビリティが迅速に行え、不良品の早期発見が可能になります。
また「SONAR fAi」は、テラ(一兆)バイトを超す大量のデータベースにも対応する一方で、収集されたデータの解析では、従来のODBC(データベースにアクセスするためのソフトウェアの標準仕様)接続と比較して10倍以上の高速処理を実現しました。さらに解析結果は日報、月報など様々な形式で出力できるほか、解り易いグラフ表示で提供可能です。こうした統合的な製造履歴のトレーサビリティと大量データの高速での統計解析を両立したことで、1)必要な情報に辿りつくまでの時間短縮による生産性向上2)工程や工場をまたいだ情報活用による品質向上とノウハウの蓄積-といったメリットを得ることができます。
「SONAR fAi」の提供価格は、最小構成で3000万円からとなっています。当社では、今後、自動車製造業向けシステムを得意とする販売パートナーを積極的に開拓することで、初年度15システムの受注を目指します。
【「SONAR fAi」概要】
主な特長
・自動車の製造工程における品質情報を統合的に管理
・各工程の製造履歴情報をシステム上で一元管理できるため、容易に情報を参照可能
・工程や工場をまたいだ情報活用による品質向上が可能
・ODBCの10倍以上という高速データ解析を実現
・製造履歴情報(品質情報を含む)のデータベース化だけでなく、グラフ解析が行える
・測定項目の増加に柔軟に対応するツールを装備
・操作履歴を保存することができ、熟練技術者による解析結果の共有が可能
・日報、月報などのレポートを自由に作成し、イントラネット上に公開可能
動作環境
サーバ:UNIX系OS(RedHat Linux、Solaris等)、データベース:Oracle、
クライアント:Windows 2000(SP2)以上、WindowsXP(SP1)以上、メモリ256MB以上
提供価格
最小構成で3,000万円から
以上
■株式会社ワイ・ディ・シーについて
YDCは1972年創立のシステムインテグレータです。横河電機グループのIT専門企業として、ERP、CRM、EAI/EDIソリューションをはじめ、データベースやセキュリティ、ネットワークなど基盤技術をベースとしたシステムインテグレーション事業で豊富な実績があります。液晶・半導体工場向け品質管理システムでは10年以上にわたる実績があり、「SONAR fAi」の製品化に活かされています。
URL:http://www.ydc.co.jp/
■一般のお客様のお問合わせ先
株式会社ワイ・ディ・シー関西コンサルティング事業部営業部
TEL:06-4797-1611 E-mail:sonar_sales@ydc.co.jp
【ご参考資料】
※添付資料を参照