日立情報システムズ、中国進出企業向けSAPソリューション開発・サポート体制を強化
日立情報がアジア市場向けグローバルビジネスを加速
中国進出企業向けSAPソリューション開発・サポート体制を強化
上海Covics社に出資し、現地SAP技術者の安定供給体制を確立
株式会社日立情報システムズ(執行役社長:原 巖、本社:東京都品川区大崎、以下 日立情報)は、事業拡大を目指した「中期経営計画 2007-2010」を、来る2007年4月からスタートしますが、その基本戦略の重要なテーマの一つとして、アジアを中核にしたグローバル展開強化を掲げています。
今般、その第一弾として、中国の上海に本社を置く上海高維信誠資訊有限公司(プレジデント:Mr. Liu Jian、以下「上海Covics社」)へ戦略的な出資を行い、中国に進出する日本企業に対するSAPソリューションの現地開発・サポート体制を大幅に強化します。
日立情報はSAPジャパン認定のSAPサービスパートナーとして、「mySAP ERP」を中心とするSAPソリューションを日本国内企業に提供してきました。日本におけるSAP認定コンサルタント数では情報サービス企業の中でトップであり(注1)、本年5月には、「SAP Award of Excellence」を3年連続で受賞するなど、SAPソリューションの豊富な実績を持っています。
上海Covics社は、中国のSAPソリューションパートナーではリーディング企業の1社であり、SAPアジア・パシフィックのSAP Awardも数多く獲得しています。中国国内で130社以上のSAPソリューションの構築実績があり、ハイテク業界や自動車業界向けのテンプレートを多く保有しています。
今回、日立情報が上海Covics社へ出資したことにより、中国市場でSAPソリューションに精通した現地のSAPコンサルタントを大量に確保することが可能となり、中国の会計基準、輸出入処理など中国文化、慣習に根ざした「mySAP ERP」システムを安定して提供する事業体制が整いました。また、上海Covics社が保有する中国企業向けテンプレートを活用できるほか、運用・保守についても、技術者の安定供給による高信頼のサービスが提供可能になります。
多くの日本企業・欧米のグローバル企業が生産拠点を求めて中国へ進出するのに伴い、中国の事業拠点におけるシステム構築・運用のニーズが急増しています。日立情報では昨年より、日立製作所の100%子会社、日立信息系統(上海)有限公司(総経理:岸井 禧幸、本社:中国上海市)に技術者を駐在させ、SAPソリューションの現地開発・サポート体制を整えてきましたが、今回の上海Covics社への出資により、中国市場におけるSAPソリューションの事業規模拡大をめざします。
これからも日立情報は、SAPソリューション、ネットワークサービス、アウトソーシングサービスの3事業を軸に、アジア市場向けグローバルビジネスを加速してまいります。
(注1)2006年9月末現在で538名
< 出資の概要 >
■出資形態:当社が上海Covics社に出資することで、上海Covics社の創業者及び上海Covics社の大株主であるLegend Capital社とともに、新たに合弁会社(ジョイントベンチャー会社)を設立。
■当社出資総額:150万 US$
< 上海Covics社の概要 >
■社 名:上海高維信誠資訊有限公司
■設 立:2000年
■社 長:Mr. Liu Jian
■資本金:500kRMB(6万2,500 US$)
■事業の概要・特長
・中国におけるSAPシステムの構築および関連システムの開発
・中堅企業向け「mySAP ERP」テンプレート等を保有、130社以上の構築実績
以上
※SAP、mySAP、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はSAP AGのドイツおよびその他世界各国における登録商標または商標です。