日興アセットマネジメント、アンビットと合弁でインドに資産運用会社設立へ
日興アセットマネジメント、アンビット社と合弁でインドに資産運用会社を設立する計画を発表
[東京2006年12月14日]
日興アセットマネジメント株式会社(取締役会長兼CEO:ティモシー・マッカーシー、以下「日興AM」)とアンビットRSM(以下「アンビット」)は本日、日本の資産運用会社とインドの金融サービス・グループとして初めて、インドに合弁で資産運用会社を設立することで合意しました。日興AMとアンビットは本日東京で、インドのカマル・ナート商工大臣の立会いのもと、正式に覚書を交わしています。
合弁会社に対する出資比率は日興AMが74.9%、アンビットが25.1%となる予定です。日興AMとアンビットは提携に向けて、すでに多くの重要な点において合意に達しており、2007年初めには正式契約を締結する見込みです。両社は合弁会社がインドの金融当局から免許を取得するための手続きを開始し、資産運用業務の正式な立ち上げに向けて、早急に業務基盤の整備を図る計画です。
日興AMの代表取締役社長兼CIOであるビル・ワイルダーは次のように述べています。「日興AMは、今回の業務提携の発表を大変嬉しく思っています。インドは、豊富な労働力、進歩的な行政当局、順調な人口拡大、そして年率8%を上回る経済成長率など、外国資本にとって魅力的な国であるだけでなく、資産運用ビジネスの分野でも有望な市場といえます。両社は、アンビットのインド市場に関する豊富な知識や幅広い販売網と、日興AMの資産運用のノウハウを組み合わせ、インドにおいて資産運用ビジネスを長期にわたって発展させていきます」。
アンビットの共同経営者兼CEOであるアショク・ワドゥワは次のように述べています。「資産運用業界において最高位の1つである日興AMとパートナーシップを組むことにより、アンビットの協業による成長戦略が強化されるものと確信しています」。
日興AMは10年以上にわたってインドのオフショア資産運用市場において業務を展開しており、早くからシンガポール拠点を通じてインドの海外機関投資家(FII)に登録されています。2004年にモーリシャスにグループ会社を設立して以降、シンガポールに専任の運用チームを配置するなど、オフショアにおける事業インフラのさらなる充実に投資を行っており、2006年3月に「日興BRICs株式ファンド」を設定、運用を開始するなど、インドにおける投資活動を急速に拡大してまいりました。
アンビットはインドを代表する金融サービス・グループで、投資銀行部門、プライベート・エクイティ部門、株式仲介部門、コンサルティング部門を有しています。同社は1997年、ムンバイにおいて、アショク・ワドゥワ氏によりブティック型の投資銀行として設立されました。ワドゥワ氏は、かつてアーサー・アンダーセンのマネージング・パートナーを務めた経歴を持ち、現在はアンビットのマネージング・ディレクターを務めています。同社は設立以来、急速な成長を遂げ、ムンバイを含むインドの4都市のほか、シンガポールにもオフィスを開設しています。
■アンビットRSMについて
アンビットRSM・グループは、インドにおいて投資銀行サービス、金融コンサルティング、株式仲介、税務および事業アドバイザリーサービス、投資アドバイザリーサービスなど、金融およびその他の専門分野におけるサービスを提供する有力グループです。グループ会社には、インドにおける主要投資銀行であるアンビット・コーポレートファイナンスが含まれます。アンビットは過去3年にわたり、ブルームバーグが発表するインドのM&Aリーグテーブルにおいて、案件数で常に上位3社以内にランクされました。アンビットは、バンク・オブ・バンジャブとセンチュリオン・バンクの合併、ハイデルベルクのマイソール・セメント買収によるインド進出、DHLによるブルーダート航空の買収、ユナイテッド・ブリュワリーズとスコティッシュ・アンド・ニューカッスルの合弁など、重要案件の助言を行っています。
アンビットは、2006年初めにアンビット・キャピタルを設立し、証券ビジネスを開始しました。また、2006年12月には、インド有数のビジネス・メディア・グループであるTV18およびリテール銀行であるCBoPとの合弁を発表しています。この合弁会社は、機関投資家および富裕層向けのサービスに加え、リテール顧客向けにオンライン証券仲介ビジネスを立ち上げる予定です。
2001年にはHDFC(HousingDevelopmentFinanceCorporation)と共に、インド・バリュー・ファンドを立ち上げ、インドにおける中期的なプライベート・エクイティ分野においても成功を収めました。
ウェブサイトは http://www.ambitrsm.com/