NXP、携帯電話へのFM RDS受信機能統合を可能にする新しいICを発表
NXP、携帯電話へのFM RDS受信機能統合を可能にする新しいICを発表
より小型、低消費電力、低コストでありながら大幅な性能アップを実現
ロイヤル フィリップス エレクトロニクスが設立し、現在独立した半導体企業として活動しているNXPセミコンダクターズ(以下「NXP」)は本日、新しいIC(小型集積回路)“TEA5766”を発表しました。この新しいICにより、携帯電話端末メーカーは新既製品開発の際RDS(Radio Data System)を搭載したFMチューナを搭載することが可能となります。欧州ではRDSは1990年代初期から車載ラジオの標準機能として普及しており、放送局名や歌の情報などユーザーが聴いているラジオ番組に関する情報を提供し、また必要に応じて交通情報やニュースなどの番組へ自動的に切り替えることが可能と
なります。
今回NXPが発表したTEA5766チップは前モデルTEA5764の半分のサイズで、使用しているコンポーネント数も少ないためPCBに必要なスペースも少なくて済み、メーカーは50%のコスト削減を実現できます。他にも、この新しいラジオICはより低消費電力化が進められている一方でSN(signal-to-noise)性能の強化により、特に信号レベルが低い環境において、モノラルとステレオの両方でより優れた音質を提供します。
現在、携帯端末へのFMラジオ統合に対する消費者のニーズは高まっており、2010年までに世界中で販売される携帯電話の45%がFMラジオを搭載していると複数の戦略アナリストが予測しています。
NXPのパーソナル エンターテインメント ソリューション ビジネス ライン、ラジオIC MSTラジオ担当インターナショナル プロダクト マネージャ、ティモシー・ワン(Timothy Wang)は次のように述べています。
「自動車のRDSサービスと共に育ってきている欧州の消費者は、携帯電話にも同様のラジオ機能を求めています。私たちNXPは技術開発の分野をリードする立場にありますが、これにはRDS機能も含まれています。RDS機能を搭載したFMラジオを携帯端末へ組み込むことによって、ユーザーの皆様は容易に好みのラジオ局を選局でき、また最新の交通情報など重要な情報を受信し、旅程の変更など必要な行動を適切に判断することが可能になります。」
出荷時期
NXP TEA5766はすでに出荷開始しています。
NXP TEA5766に関する詳細は、Webサイト
http://www.nxp.com/products/cellular_handsets/multimedia/index.htmlをご覧ください。
NXPセミコンダクターズについて
フィリップスによる創立以来、半世紀以上の長い歴史を誇るNXPは、世界トップ10社に数えられる半導体企業として広く認知されています。NXPの従業員数は世界20ヶ国で3万7000名を数えています。現在、オランダの本社を中心にグローバルにビジネスを展開し、携帯電話、パーソナル・メディア・プレーヤー、テレビ、STB(セットトップ・ボックス)、IDアプリケーション、自動車、その他幅広い範囲の電子機器向けに卓越した品質の半導体、システム・ソリューション、ソフトウェアを提供しています。NXPに関する最新情報はWebサイトhttp://jp.nxp.com/(日本語)をご覧ください。
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