新日鉄エンジニアリング、姫路市から一般廃棄物処理向けシャフト炉式ガス化溶融施設を受注
エコパークあぼし建設工事の受注について
新日鉄エンジニアリング株式会社(代表取締役社長羽矢惇)西日本支社(支社長:伊藤昌孝)は、兵庫県姫路市(石見利勝市長)から一般廃棄物処理向けのシャフト炉式ガス化溶融施設を受注しました。本件の受注で、当社のシャフト炉式ガス化溶融炉の国内受注実績は合計30件となりました。
本工事は、姫路市南部美化センターの更新に伴い、姫路市網干区網干浜の用地(約15ha)に、シャフト炉式ガス化溶融施設を設計・建設するもので、粗大ごみや空びん等の再資源化施設が併設されます。
これらの施設整備は、PFI法※1に基づく姫路市の特定事業「エコパークあぼし整備運営事業」(<事業概要>参照)の一環として実施されるもので、当社のシャフト炉式ガス化溶融炉が採用されたのは、長期間にわたる安定稼動実績や高効率発電によるエネルギー回収提案等が高く評価された結果であると考えております。
なお当該事業は、ごみ溶融施設や再資源化施設等を一体的に整備するとともに、各施設の維持管理等も長期民間委託するもので、ごみ溶融施設はDBO※2方式、再資源化施設はDBM※3方式と、異なる事業方式が採用されており、従来の廃棄物処理事業のPPP※4事業と比較しても、要求されるレベルが高く、新規性に富む事業となっています。
※1 「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」 (平成11年法律第117)
※2 公共が資金調達を行い、民間事業者が施設を設計(Design)、建設(Build)し、契約期間にわたり、管理・運営(Operate)を一連で行っていく方式。施設は公共の所有となる。
※3 公共が資金調達を行い、民間事業者が施設を設計(Design)、建設(Build)し、契約期間わたり、維持管理(Maintenance)を一連で行っていく方式。施設の運営は公共が行う。
※4 官と民がパートーナーを組んで事業を行う、新しい官民協力の形態のこと。パブリックプライベートパートナーシップ(Public Private Partnership)。
<工事概要>
1)工事名称: エコパークあぼし建設工事
2)施主・発注者名: 姫路市
3)受注日: 平成18年12月18日
4)施設規模: シャフト炉式ガス化溶融炉402トン/日(134トン/日×3炉)
再資源化施設(100トン/日)
5)受注金額: 210億円
<事業概要(参考)>
1)事業名称:
エコパークあぼし整備運営事業
2)発注者:
姫路市
3)落札者:
当社、日鉄環境プラントサービス(株)、極東開発工業(株)、三井住友建設(株)、(株)神崎組、(株)東畑建築事務所、(株)安井建築設計事務所、(株)小野設計の8社により構成される企業グループ
4)受注業務範囲:
・ガス化溶融施設及び再資源化施設の設計・建設
・ガス化溶融施設の運営・維持管理及び再資源化施設の維持管理(当社が中心となって設立する特別目的会社(SPC)が実施。)
・周辺施設の基本設計
5)事業期間:
・建設工事 平成18年12月~ 平成22年3月
・運営・維持管理業務 平成22年 4月~ 平成42年3月