日本鉄鋼連盟、11月の普通鋼鋼材在庫速報を発表
平成18年11月普通鋼鋼材需給速報について
11月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けは535.2万トンで、前年同月比19.5万トン、3.8%増と6カ月連続増、前月比では13.0万トン、2.4%減と3カ月振りの減少となった。輸出向けは169.4万トンで、前年同月比32.1万トン、23.4%増と7カ月連続増、前月比では6.3万トン、3.9%増と3カ月振りの増加となった。この結果、出荷合計は前年同月(653.0万トン)比51.6万トン、7.9%増の704.6万トンと6カ月連続の増加となった。
また、生産は704.8万トンで、前年同月(631.1万トン)比73.7万トン、11.7%増と6カ月連続の増加となった。
11月末のメーカー・問屋在庫は、ほぼ前月末(632.1万トン)並みの632.3万トンとなった。内訳をみると、メーカー在庫は前月末(488.6万トン)比6.8万トン、1.4%増の495.3万トンと2カ月連続の増加、問屋在庫は前月末(143.5万トン)比6.6万トン、4.6%減の136.9万トンと、3カ月連続の減少となった。
国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(535.2万トン)比15.6万トン、2.9%減の519.6万トンと3カ月連続の減少となったのに対し、輸出船待在庫は前月末(96.9万トン)比15.8万トン、16.3%増の112.7万トンと2カ月連続の増加となった。
また、在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、小形棒鋼(2.9万トン増の56.3万トン)、軌条(2.2万トン増の4.0万トン)、鋼管(2.0万トン増の60.9万トン)、ブリキ(1.3万トン増の10.3万トン)の各品種、前月比1万トン以上減少した品種は、亜鉛めっき鋼板(2.5万トン減の93.3万トン)、冷延広幅帯鋼(2.1万トン減の57.5万トン)、鋼板(1.2万トン減の63.1万トン)、H形鋼(1.2万トン減の30.5万トン)の各品種であった。
以上の結果、11月末の在庫率は、前月末の88.9%から0.8ポイント上昇して89.7%となったものの、6カ月連続して100%を下回った。また国内在庫率は前月末の97.6%から0.5ポイント低下して97.1%となり、2カ月連続して100%を下回った。