東洋エンジニアリング、独BASFとガス精製技術を共同開発
BASFと東洋エンジニアリング ガス精製技術を共同開発、協力して市場開拓
東洋エンジニアリング株式会社(TEC、取締役社長山田豊)は、独BASF社と共同で開発した新しいガス精製技術(商標名:PuraTreat(TM) A)の市場開拓に、協力して取り組む契約を締結しました。
PuraTreat(TM) A は、石炭や重質油から得られる合成ガスに含まれる硫黄化合物を高収率で除去する技術です。ここ2、3年の原油・天然ガス価格の高騰を背景に、石炭ガス化や重質油利用の重要性は急速に高まっており、PuraTreat(TM) A は既存のガス精製技術と比較して、エネルギー効率に優れ、初期設備投資額も抑えられ、また環境への負荷を軽減することができます。これらの特徴を活かし、PuraTreat(TM) A は、特に複合ガス化サイクル式発電設備(IGCC)や、精製合成ガス供給設備においてその優れた性能を発揮します。
TECはこれまでCO2除去等の酸性ガス処理分野においてBASF社のaMDEA(TM)プロセスを採用しており、両社協力体制のもと豊富なプロジェクト経験を積み重ねてきました。このたびのPuraTreat(TM) A 共同開発と市場開拓は、この協力関係を一層強化するものとなります。
【新技術の概要】
■ ライセンス名: PuraTreat(TM) A(ピュラトリートエー)
■ ライセンサー: 独BASF 社とTEC の共同ライセンス
■ 特徴: 石炭や重質油のガス化から得られる合成ガスの硫黄化合物(硫化水素、硫化カルボニル等)を高収率で除去
■ 適用分野: ・複合ガス化サイクル式発電設備(IGCC)
・メタノール等の化学製造プラントの精製合成ガス供給設備