STマイクロなど、ホーム・エンタテイメント機器向け製品に最新オーディオ技術を搭載
STマイクロエレクトロニクスとQSound Labs Inc.が、パーソナル/ホーム・エンタテイメント製品向けに最先端オーディオ技術を実現
STの幅広いSound Terminal(TM)新製品にホーム・シアター・システム、薄型TV、パーソナル・マルチメディア・プレーヤ、アクセサリを対象としたQSound QHD(R)/QSurround(R)のオーディオ技術を組み込む
世界最大手の半導体メーカーの一つであり民生用ICの世界的リーダーであるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE: STM、以下ST)と、オーディオや音声のソフトウェア・ソリューション開発のリーシング最先端企業であるQSound Labs,Inc.(NASDAQ: QSND、以下QSound)は、STの新製品であるSound Terminal(TM)「STA3xxQS」の製品群にQSoundのQHDおよびQSurround 5.1技術を組み込むことを発表しました。用途は薄型テレビ、アクティブ・スピーカおよび一体型のホームシアター・システムなどです。
STの新製品STA3xxQSは、デジタル・オーディオ処理、デジタル・アンプ制御、出力ステージ、そしてQSoundによるオーディオの強調により、他に例を見ないシングルチップ・オーディオ・システム・ソリューションを実現します。新製品は効率の高いデジタル・オーディオ・システムを可能にし、消費者およびオーディオ製品メーカーは、立体的なステレオ空間やマルチ・スピーカのサラウンド機能などQsound独自の充実したサウンド音場強調によって製品を差別化することが可能となり、より完璧で、より自然で臨場感あふれるオーディオ体験を実現します。新製品は現在すでに量産され世界中で入手可能です。また、シリーズ追加の製品も開発中です。
Sound TerminalはSTによる新しいデジタル・オーディオ・ストリームのコンセプトで、薄型TV、ワイヤレス・オーディオおよびパーソナル・オーディオ・システムなど急成長の人気アプリケーションを対象として、高いオーディオ品質の実現、電力損失の軽減、製造コストの削減を狙いとしています。シングル・パッケージに統合され、音源からスピーカまで全面的にデジタル・ストリーミングを行うハイレベルなこのソリューションは、コスト効率がよく高性能で小型のフォームファクタのサウンド・システム設計を実現します。
QSound QHDおよび業界ですでに認知されているQXpander(R)技術は、ステレオ音場を向上する実績のある技術です。ステレオ信号からくっきりとした深みのある3Dステレオの幅広いステレオ・サウンドを実現しています。QSound QHDは、完璧な仮想オーディオで非常に幅広い立体的なステレオ空間を作り上げることにより、小さく一点に集中していた音のスイートスポットを取り除きます。
QSurround 5.1は、QMSSTM QSoundマルチ・スピーカ・システム・サラウンド合成アルゴリズムを使用し、ステレオ・オーディオ信号でのマルチ・スピーカ・サラウンドを実現します。これにより、マルチ・スピーカ製品群にサウンド・ステージが普及し、真のサラウンド・サウンドの再生を実現することになります。
STのホーム・エンタテイメント機器およびディスプレイ・グループのオーディオ部門担当ゼネラル・マネージャであるAndrea Onettiは次のようにコメントしています。「充実したサウンドはSTのSound Terminalのユーザにとって重要な財産です。QSoundのQHDおよびQSurround 5.1の技術をSTのシングル・チップ・オーディオ・ソリューションに組み込むことにより、オーディオ品質と効率を組み合わせるというユニークな結果が生まれます。STのSound Terminalというユニークな製品は、現在および将来の製品開発においてQSoundとのパートナーシップを活かし、最高のオーディオ・ソリューションを実現できます。」
QSound Labs Inc社長兼CEOのDavid Gallagher氏はコメントしています。
「STマイクロエレクトロニクスは、グローバルなホーム・エンタテイメント市場に様々な世界クラスの半導体ソリューションを提供しており、我々の技術と組み合わせることにより、ユーザは無敵のオーディオ品質を手にすることができます。現在そして将来の試みに向け、STマイクロエレクトロニクスと協業できることは非常に喜ばしいことです」。
■STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。2005年の売上は88.8億ドルで、純利益は2億6600万ドルでした。さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
■QSound Labs, Inc.について
QSound Labs, Inc.は、1988年の創業以来、世界の最先端を誇るオーディオ技術企業の1つです。同社はバーチャル・サラウンド・サウンド、ポジショナル・オーディオ、そして携帯機器、家庭用電化製品、PC/マルチメディア、およびインターネット市場向けの充実したステレオ機能など、独自のオーディオ・ソリューションを開発してきました。QSound Labsの最先端オーディオ技術は、ユーザが2つまたは4つのスピーカや最大7.1スピーカ・システムでステレオ・サラウンド・サウンドを楽しめる、豊かな3Dオーディオ環境を構築します。同社のユーザおよびパートナーには、Aplix、Aricent、ARM、ATI、BenQ、Broadcom、HiSilicon、Lenovo、Marvell (Intel)、MITAC、PacketVideo、Philips、Qualcomm、RealNetworks、Sanyo、Sony Vaio、Tensilica、Texas Instruments、Thomson、Toshiba、Trolltech、UTStarcom、ZoranおよびZTEなどがあります。3DオーディオのデモおよびQSoundの詳細についてはhttp://www.qsound.comを参照してください。
■QSound Labs, Inc. - 見通し情報
この文書には、特に最先端のユーザおよびオーディオ製品メーカーがSTのオーディオ・ソリューションに組み込まれるQSoundの技術を使用することを期待する点、および将来QSoundにより実現されるST製品の開発に関する見通し情報が含まれています。これらの情報には、QSoundの実際の業績、性能または達成度、または業界の業績に影響を与え、見通し情報に反映されている内容と大きく異なる結果となりうるリスクおよび不確実な要素が含まれています。このようなリスクおよび不確実な要素には、QSoundのSTとの取引関係の消滅や、QSoundの技術がユーザおよびオーディオ製品メーカーに受け入れられなくなる事態、QSoundによる同社の事業戦略およびマーケティング・プランを実行する能力の損失、知的財産の信頼性の消滅、急激な技術革新、競合状況、そして経済および事業の全般的な状況に関するリスクがあります。見通し情報は、現在の予測、見積もり、および想定されるQSoundの経営状態に基づいており、読者はQSoundの想定および米国およびカナダ行政当局に提出されているQSoundの年次報告書およびその他の文書に記載された想定およびリスク要因について確認してください。QSoundは今後これらの見通し情報を更新する義務を負いません。
■商 標
Sound TerminalはSTマイクロエレクトロニクスの商標です。QSound QHD、QSurround、QXpanderおよびQMSSはQSound Labs, Incの商標です。