クラレ、偏光フィルム向け光学用ポバールフィルム生産設備を増設
LCD(液晶ディスプレイ)の需要急拡大に対応する偏光フィルム向け光学用ポバールフィルム生産設備の増設について
当社はこのたび、LCD(液晶ディスプレイ)の必須部材である偏光フィルムのベースとなる光学用ポバールフィルムの生産設備を増設することを決定しました。(年産 +1,500万m2 完成予定 2008年央:増強後の合計生産能力 年産 1億3,600万m2)
世界のLCD市場は、飛躍的な伸長を続けています。特に大画面化が進む液晶テレビの本格的な普及に伴い、ポバールフィルムの需要拡大はより加速しつつあります。
当社は現在、クラレ西条(株)(愛媛県西条市)・クラレ玉島(株)(岡山県倉敷市)の二拠点で計6,100万m2の生産体制を持ち、さらに2007年中の完成予定でほぼ倍増にあたる6,000万m2の増設工事を進めています。しかし今後の需要増に着実に対応するためには、次期の設備増強に早期に着手することが必要と判断しました。立地はクラレ西条とし、クラレ玉島との二拠点体制の充実により、世界のLCD市場へ向けた安定的な供給体制を構築します。
■生産能力(万m2/年)
(※ 関連資料を参照してください。)
今回増設する新系列は、現在クラレ玉島で増設中の設備と同様の技術によるもので、2005年に開発した光学性能を大幅に改善した新規光学用ポバールフィルム<VF-PE>など、高度な品質要求にも対応できる設備です。なお当社は、クラレ西条の既存生産設備についても、高度化する品質要求に対応するための工程改良を予定しており、今回の増設により供給力を確保した上でこれを計画的に推進していく所存です。
当社は、今後も偏光フィルム向け光学用ポバールフィルムのリーディングカンパニーとして新技術の開発や品質向上を積極的に進め、LCDの市場拡大に貢献したいと考えております。
【 設備増設の概要 】
●場 所:クラレ西条株式会社 愛媛県西条市朔日市892
(社長:広瀬 靖弘 資本金:1,000万円 クラレ100%)
●設備能力:年産 1,500万m2
●完工時期:2008年央予定
●設備投資額:約40億円
以上
(※ 参考資料あり。)