サントリー、2007年のサントリー酒類カンパニー方針を発表
2007年 サントリー酒類カンパニー方針
サントリー(株)は、2005年9月の酒類カンパニー発足以来、国内外の酒類事業において、”高付加価値”の商品開発、マーケティング活動を強力に推進してきました。その結果、「ザ・プレミアム・モルツ」「響」「山崎」など高付加価値商品がお客様からご支持いただき、ブランド力が大きく向上しました。
2007年も、ますます競合が激化する酒類市場において、総合酒類企業の強みを生かし、ビール、ウイスキー、焼酎、低アルコール飲料、ワインなどの高付加価値商品のマーケティング活動をさらに強化するとともに、魅力的な商品、価値をお客様に提供していきます。
1.ビール事業 ・・・P2
2.洋酒事業 ・・・P4
3.焼酎事業 ・・・P5
4.RTD事業 ・・・P6
5.ワイン事業 ・・・P7
6.アジア・中国事業 ・・・P7
1.ビール事業
●2006年 振り返り
総市場(新ジャンル込)は、昨年を若干下回ったものと推定されるなか、新ジャンル市場は対前年約2割増と伸長、一方でビール市場は約2%、発泡酒市場は約1割の減少となりました。当社は、「ザ・プレミアム・モルツ」が対前年4.4倍となる550万ケース、「ジョッキ生」を中心とした新ジャンルは1,807万ケース(対前年134%)と非常に好調に推移しました。その結果、ビール事業計で、5,302万ケース(対前年103%)と総市場を上回る伸びとなりました。
●2007年 方針
総市場(新ジャンル込)は、2007年も昨年を若干割り込むと推定されます。当社は、昨年大きく伸長した「ザ・プレミアム・モルツ」のマーケティング活動に引き続き注力し、プレミアムビール市場での確固たるポジションを獲得していきます。このほか、「モルツ」「ジョッキ生」「MDゴールデンドライ」「ダイエット〈生〉」など重点ブランドのマーケティング活動を積極的に実施していきます。これにより、ビール事業計で5,500万ケース(対前年104%)の販売を目指します。
(1)「ザ・プレミアム・モルツ」~年間販売計画1,300万ケースに挑戦
2007年プレミアムビール市場が3,000万ケース規模に成長すると見込まれるなか、「ザ・プレミアム・モルツ」は、1,300万ケース(対前年2.4倍)の販売を目指し、No.1プレミアムビール・ブランドに挑戦していきます。
同商品は、ビールの本場欧州で開催された、世界的な酒類・食品などのコンテスト「モンドセレクション」ビール部門において、2005、2006年と2年連続して最高金賞(GRAND GOLD MEDAL)を受賞しました。2007年は、この『最高金賞のうまさ』をより一層多くの方に実感していただくために店頭、料飲店、広告などさまざまなシーンでお客様とのコミュニケーションを図り、同商品のおいしさ、品質の高さを訴求していきます。1月20、21日に実施される「全社員ザ・プレミアム・モルツ作戦」を皮切りに、当社社員が店頭で同商品の品質について直接お客様に説明させていただく活動を展開していきます。
広告は、矢沢永吉さんを継続起用し、『確かにうまいプレミアムをどうぞ』をブランドメッセージに、同商品のおいしさ、品質の高さをアピールしていきます。1月20日から競馬騎手・武豊さん、ビーチバレー選手・浅尾美和さんを起用し、矢沢さんを中心に『確かにうまい』のメッセージの輪を広げていきます。
さらに、昨年対前年3倍強となったギフトは、中元・歳暮期を中心に積極的なプロモーション活動を展開していきます。
商品ラインナップは、6缶パック、段ボールのデザインをブランドカラーであるロイヤルブルーを基調としたものに一新するとともに、1月16日から「ミニ缶」、3月6日から「小瓶」(リリースNo.9665参照)を発売し、家庭用、業務用の両市場においてより多くのお客様との接点を拡大していきます。
(2)「モルツ」ブランド戦略
「モルツ」は、1986年の発売以来、20年以上にわたり、素材にこだわった麦芽100%ビールとしてご好評いただいています。「ザ・プレミアム・モルツ」同様、ビール本来の”コク・うまみ”および麦芽100%ならではのおいしさに高い評価をいただいており、さらにこうした価値・品質を高めることにより、スタンダードビール市場でのポジションを高めていきます。
(3)「ジョッキ生」ブランド戦略
2007年も伸長が見込まれる新ジャンル市場において、確固たるポジションを獲得するため、ブランドの価値である”うまさ・楽しさ”をさらに強化して活動していきます。また、昨年好評いただいた「ジョッキ黒」に続き、1月30日に発売する「ジョッキ芳醇」(数量限定)をはじめ、本年もさまざまなおいしさ・楽しさを提案していきます。広告には、タレント・所ジョージさんを継続起用し、元気で楽しい世界を強くアピールしていきます。こうした活動により、1,400万ケース(対前年113%)の販売を目指します。
(4)「MDゴールデンドライ」ブランド戦略
本年2月に発売の「MDゴールデンドライ」(リリースNo.9658参照)は、当社が”発泡酒のドライ”として長年培った技術をベースに、発泡酒ユーザーが求めているコク・うまみを高めることで、ユーザーが理想とする味を徹底追求した新発泡酒です。広告には、歌手・和田アキ子さんを起用し、ドライのうまさの新領域”コクうまいドライ”「MDゴールデンドライ」のインパクトを強力にアピールしていきます。また、発売前からTVCMや交通広告を展開するなど、積極的な広告活動を展開していきます。
(5)「ダイエット〈生〉」ブランド戦略
「ダイエット〈生〉」は、発泡酒市場において、”カロリー50%カット※”という機能性が評価され、独自のポジションを獲得しています。本年も、独自の機能性を訴求するキャンペーンを実施するなど積極的なマーケティング活動を実施していきます。
※五訂日本食品標準成分表による
*以下詳細は、添付資料をご参照ください。