日立電線、オールインワンIP-PBXなどを清水建設の建設現場で通信システムとして採用
日立電線のオールインワンIP-PBX「AquaVocal」と
ワイヤレスIP電話機「WirelessIP5000」が清水建設の
超高層タワーマンション建設現場の通信システムとして採用
日立電線株式会社のオールインワンIP-PBX(注1)「AquaVocal」(注2)とワイヤレスIP電話機「WirelessIP5000」が、清水建設株式会社殿(本社 東京都港区、代表取締役社長 野村 哲也 以下、「清水建設」といいます。)が手掛ける超高層タワーマンション建設現場内のIP電話システムとして採用されましたのでお知らせいたします。
近年、データ通信網の低価格化と高機能化が進む中、IP電話が急速に普及しつつあります。当社ではIP電話向けの機器として、IP-PBX機能のほか、各種ゲートウェイ機能等(注3)を一台に搭載することでコストを抑えて電話のIP化を実現できるオールインワンIP-PBX「AquaVocal」シリーズと、IP電話を無線LAN環境で使用できるワイヤレスIP電話機「WirelessIP5000」を販売しております。
超高層建築物の建設途中の現場においては、携帯電話の室内アンテナ等が設置されていないため、地下や地上100m以上の作業場所では、携帯電話の通話がエリア外となる場合があります。そのため、建設期間中にのみ使用する低コストで、かつ、建設現場内のどこにいても迅速に連絡が取れる通信システムが求められております。
そこで清水建設の建設所では、携帯電話に代えて、施工中の超高層タワーマンションの建設現場にワイヤレスのIP電話システムを導入し、ここに当社のIP-PBX「AquaVocal」と、電話機としては当社の「WirelessIP5000」、FOMA(R)/無線LANデュアル端末「N900iL」(注4)が採用されました。
AquaVocalは現場事務棟内に設置され、このAquaVocalの配下に接続された当社製L2イーサネットスイッチ「Apresia」(注5)と、建設中の超高層タワーマンションの地下から地上までの各フロアに設置された無線LANアクセス・ポイントが結ばれ、ワイヤレスIP電話機を使って現場内のどこにいても通話が可能で、低コストで導入できるIP電話システムを実現しました。
これにより、現場作業員の連絡が密になり作業効率が飛躍的に上昇したほか、ワイヤレスIP電話機間および現場事務棟内の電話機との間は内線電話として結ばれるため、通話料が不要で、ランニングコストの低減も可能となりました。
また、AquaVocalを、すでに現場事務棟で使用されている既存PBXの上位に設置することで、従来使用していたアナログ電話回線が使用できるほか、IP電話サービスに障害が発生した場合でも、AquaVocalにつながる既存PBXを経由することにより、公衆電話回線による電話の発着信が可能な耐障害性を有しております。
当社では、今後もお客様のさまざまなニーズに対応することでVoIP関連製品のシェアの拡大を図ってまいります。
以上
(注1) PBX(Private Branch Exchange)は、構内電話交換機の略語です。
IP-PBXはIP電話用構内交換機のことです。
(注2) AquaVocalは、日立電線株式会社の登録商標です。
(注3) IP-PBX機能のほか、各種ゲートウェイ(通信サービス事業者、IP電話網、一般電話網、構内電話網等の間を相互接続するためのプロトコル変換機)機能、PPPoE(Point to Point Protocol over Ethernetの略語で電話回線を使用してコンピュータをネットワークに接続する際に使用されるプロトコルをイーサネット上で使用できるようにしたもの)機能、停電時でもアナログ電話機から公衆網へ発着信が可能なサバイバル機能等を備えています。
(注4) 「FOMA/フォーマ」は、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモの登録商標です。
(注5) Apresiaは、日立電線株式会社の登録商標です。
【AquaVocalシリーズ主要モデル仕様概要】
* 関連資料 参照
【WirelessIP5000仕様概要】
* 関連資料 参照