朝日工業、青枯病に強いトマト台木品種「台本命」を今春から発売
青枯病に強いトマト台木品種「台本命」の発売について
朝日工業株式会社(本社:東京都豊島区 代表取締役社長:赤松清茂)では、青枯病に強いトマト台木品種「台本命(だいほんめい)」を今春より本格的に販売することになりました。
青枯病はトマトの代表的な病害の一つで、病原菌は根のキズなどから植物体に感染し、枯死させてしまいます。病原菌は土壌中で長く生存し、一度、この病害が発生すると大変大きな被害になります。現在では、臭化メチルによる土壌消毒が禁止になったこともあり、耐病性品種の利用が最も効果的な防除方法と考えられます。
「台本命」は当社トマト複合抵抗性台木品種「あかおに」の青枯病耐病性を強化したもので、現在、国内で販売されている青枯病耐病性品種の中でもトップクラスのグループの耐病性を有しています。他社品種に比べると、吸肥力がやや強く、草勢の弱い穂木品種との相性が良い特徴があります。
朝日工業は野菜品種の開発において、耐病性品種を重点課題の一つとして取り組んでいます。昨年は、国内初の半身萎ちょう病レース2に耐病性を持つトマト台木「あいぼう」を国内で初めて開発いたしました。消費者の安全・安心志向や農薬の使用制限などの潮流などから、耐病性品種の需要は一層伸びるものと考えられます。当社といたしましては、今後とも、新たな病原菌に耐病性・抵抗性を持つ品種、また耐病性を強化した品種の育成に力を入れていく考えです。
■ トマト台木「台本命」の品種特性
・耐病性:青枯病
抵抗性:萎ちょう病レース1・2、半身萎ちょう病レース1、根腐萎ちょう病、ネコブセンチュウ、TMV(Tm-2a)
・作型
夏秋栽培(雨よけ・ハウス抑制栽培等)
・吸肥力がやや強く、草勢が弱い品種との相性が良い。