日本光電、コンパクト設計の解析機能付き心電計2機種を発売
解析機能付き心電計2機種を新発売
医用電子機器メーカの日本光電(荻野和郎社長 新宿区西落合1-31-4)は、この度新型の解析機能付き心電計「cardiofax m(型式:ECG-1350)」・「cardiofax s(型式:ECG-1250)」の2機種を発売いたしました。
新製品は、基本性能の強化により高精度・高品質の検査データを提供するとともに、コンパクト設計、カラーディスプレイ搭載、充実したIT化対応など使いやすさも格段に向上しました。
新製品の主な特長は以下の通りです。
1. クラス国内最小・最軽量のコンパクト設計
「cardiofax m」は、このクラスでは国内最小・最軽量となる3.9kgの軽量ボディと210mm幅のワイドペーパ記録の両立を実現。
「cardiofax s」は重量2.0kgと軽量化を実現。
2機種ともにバッテリーを装着することにより、院内回診・往診などに威力を発揮します。
2. 的確に情報を伝えるカラーディスプレイを採用
心電図波形が際だつカラーディスプレイに12誘導心電図(各誘導2.5秒分)を同時表示することにより、記録前の波形確認が容易に行えます。 また、記録紙切れなどの各種情報も分かりやすいカラー表示で確認でき、検査のスムーズな運用をサポートします。
3. 使いやすさを重視した操作パネル
ディスプレイ表示と連動した対話式ファンクションキーにより、多彩な機能も直感的に使いこなせます。 また、使用頻度の高いID番号入力のために専用テンキーを搭載し、迅速な入力操作をサポートします。
4. 病院のIT化を強力にサポート
内蔵メモリに加えSDカードには約3,000件と、大量の心電図データを保存することが可能です。 また、データ通信はLANに対応し、検査データの活用を幅広くサポートします。
5. 国際規格に適合した高精度の波形処理技術
国際規格IEC60601-2-51に適合した、高精度の心電図波形処理技術を搭載しています。
検査の妨げとなる交流ノイズも、心電図波形を歪めること無く、確実に除去します。
6. 質の高い解析論理を提供
心電図自動解析プログラム「ECAPS12C」には、「日本心電学会Brugada症候群自動診断ワーキンググループ」の新判定基準に準拠した解析論理を搭載しています。
長年の実績を誇る当社心電図自動解析プログラムは約200種類の豊富な所見により、医師の心電図判読を強力にサポートします。
7. インフォームドコンセントにも役立つ判読ガイド
心電図の解析所見をわかりやすく説明する「判読ガイド」を出力可能。 解析所見の一般的解説と概要を、イラスト付きでわかりやすく表現し、インフォームドコンセントにも役立ちます。
2機種をあわせ、今後3年間で、国内、海外の病院・診療所向けに10,000台以上の販売を見込んでいます。
<用語解説>
●IEC60601-2-51
IEC:International Electrotechnical Commission.(国際電気標準会議)は、電気機器に関する安全性や信頼性についての世界標準を制定する国際標準化機関です。
IEC 60601-2-51は、IECによって制定された心電計に関する国際標準規格です。
●Brugada型心電図
Brugada症候群において典型的に現れる特徴的な形をした心電図です。
Brugada症候群は1992年にP.Brugadaらによって報告された心疾患で、上記のBrugada型心電図を伴い、明らかな器質的心疾患を認めず、持続性心室頻拍または心室細動などの不整脈を起こす症候群のことです。
以上