メディネット、バイオイミュランスと新たな免疫細胞加工技術の共同開発で業務提携
メディネット、バイオイミュランス社と業務提携
Th1細胞を用いた新たな免疫細胞加工技術の共同開発に着手
株式会社メディネットは、株式会社バイオイミュランス(本社:札幌市、代表取締役:富樫 裕二)と、両社技術の融合による新たな免疫細胞加工技術の共同開発を目的として、業務提携することを決定いたしましたのでお知らせいたします。
メディネットは、1999年の細胞医療支援事業の開始以来、約45,000回におよぶ医療機関における細胞加工・培養実績を含む細胞治療プロセス全般に対する支援を通じ、免疫細胞加工技術の導入・運用において豊富な経験とノウハウを蓄積しております。また、さらなる臨床効果の向上を図るべく、CD3-LAK細胞(※i)(主にαβT細胞)やγδT細胞(※ii)、樹状細胞(※iii)等を用いた新たな治療技術、プロトコル、細胞加工システムの開発等、免疫細胞療法全般に係る研究開発を積極的に進めております。
バイオイミュランス社は、長年にわたって腫瘍免疫、免疫学、アレルギー学の研究に携わる北海道大学遺伝子病制御研究所 西村孝司教授を研究開発担当取締役に擁し、独立行政法人 産業技術総合研究所の支援を受ける、北海道大学及び産業技術総合研究所発のバイオベンチャーです。北海道大学および産業技術総合研究所からの技術移転を受け、がん、アレルギー、自己免疫疾患等の難治性疾患に対する免疫療法等の新規検査方法及び治療方法を開発しており、主にヘルパーT細胞(※iv)を用いた免疫細胞療法の確立を目指しています。ヘルパーT細胞は、キラーT細胞vや樹状細胞の機能を制御する重要な役割を果たしていることが知られています。
この度の共同開発は、メディネットが有する細胞加工等に係る技術と、バイオイミュランス社が有するヘルパーT細胞の中でも特に抗腫瘍免疫に有益なTh1細胞viに係る技術を用いることで、新たな免疫細胞加工技術の開発と実用化を目指してまいります。ヘルパーT細胞を中心とした免疫細胞療法は、国内の研究機関・医療機関での実施が確認されておらず、その有効性の確認ならびに実用化が実現されれば、他の治療技術との相乗効果や棲み分けを含め、免疫細胞療法の新たな方向性を示す画期的な技術となることが期待されます。
*以下、詳細は添付資料をご参照ください。