ＩＤＣ Ｊａｐａｎ、国内ＩＴサービス市場予測を発表
国内ＩＴサービス市場予測を発表
・２００６年の国内ＩＴサービス市場規模は、前年比３．６％増の４兆８，７３７億円
・セグメント別では、ＩＴアウトソーシング市場がプロジェクトベース（システム開発）市場を抜いて最大セグメントに
・２００６年～２０１１年の年間平均市場成長率３．４％で伸長し、２０１１年の市場規模は５兆７，６５９億円に達する見込み
ＩＴ専門調査会社 ＩＤＣ Ｊａｐａｎ 株式会社（所在地：東京都千代田区九段北１－１３－５、代表取締役：竹内正人、Ｔｅｌ代表：０３－３５５６－４７６０）は、国内ＩＴサービス市場予測を発表しました。これによると、２００６年の国内ＩＴサービス市場は、前年比３．６％増の４兆８，７３７億円でした。２００６年～２０１１年の年間平均成長率（ＣＡＧＲ： Ｃｏｍｐｏｕｎｄ Ａｎｎｕａｌ Ｇｒｏｗｔｈ Ｒａｔｅ）３．４％で拡大し、２０１１年の市場規模は５兆７，６５９億円に達すると予測しています。市場拡大の要因としては、老朽化した基幹システムの刷新・再構築、新規ビジネス立ち上げに伴うシステム構築、法規制変更への対応、情報セキュリティ対策強化などが挙げられます。
セグメント別にみると、ＩＴサービスの３つの中分類（「プロジェクトベース」「ＩＴアウトソーシング」「サポート＆トレーニング」）のうち、ＩＴアウトソーシング市場が高い成長率を継続しており、２００６年にはプロジェクトベース市場（システム開発市場）の規模を抜いて、国内ＩＴサービス市場では最大規模のセグメントとなりました。しかし、包括型アウトソーシングから選択型アウトソーシング（ホスティングやアプリケーション管理など）へ需要がシフトするにつれて、今後同市場は成熟化していき、２００７年以降は高い成長率を維持しながらも、その成長は緩やかに鈍化するとＩＤＣは予測しています。
「案件数の増加に伴い、ＩＴエンジニアの不足感も高まっており、サービスベンダーにとっては、サービスデリバリーに必要な人材の安定的な確保が課題となっている」とＩＤＣ Ｊａｐａｎ ＩＴサービス グループマネージャーである伊藤 未明は分析しています。
今回の発表はＩＤＣが発行したレポート「国内ＩＴサービス市場 ２００６年の推定と２００７年～２０１１年の予測」（Ｊ７２４０１０２）にその詳細が報告されています。本レポートでは、国内ＩＴサービス市場を１２の市場セグメントに分類して２００６年の実績値を推定し、２０１１年までの予測を行っています。１２の市場セグメントは、「ＩＴコンサルティング」「システムズインテグレーション」「カスタムアプリケーション開発」「ネットワークコンサルティング＆インテグレーション」「ＩＳアウトソーシング」「アプリケーションマネジメント」「ネットワーク＆デスクトップアウトソーシング」「ホスティングインフラストラクチャサービス」「ホステッドアプリケーションマネジメント」「ハードウェアサポート＆保守」「ソフトウェアサポート＆保守」「ＩＴ教育＆トレーニング」です。
（※レポートの詳細についてはＩＤＣ Ｊａｐａｎへお問合せ下さい。）
【レポート概要】
国内ＩＴサービス市場 ２００６年の推定と２００７年～２０１１年の予測
http://www.idcjapan.co.jp/Report/ItService/j7240102.html
＜参考資料＞
※ 関連資料参照