富士通、大学教務事務パッケージ「Campusmate-J V2」を発売
大学教務事務パッケージ「Campusmate-J V2」新発売
~さまざまな規模の大学における学生サービスの拡充と業務効率化を支援~
当社はこのほど、大学向け教務事務パッケージ(注1)「Campusmate-J(キャンパスメイト ジェイ) V2」を開発し、本日より販売を開始します。
本製品は、150校を超える大学の教務事務システム構築で培った当社のノウハウを活かしたもので、今回、従来の個別カスタマイズ適用タイプに加え、新たにカスタマイズが不要なパッケージ標準タイプをラインナップに追加し、中・小規模から大規模の大学まで幅広くご利用いただけます。
具体的には、「Campusmate-J/教務V2」「Campusmate-J/学生V2」「Campusmate-J/WebオプションV2」および「Campusmate/Portal(ポータル) V2」を提供するもので、これらにより「学生サービスの拡充」や「業務効率化」を支援します。
「大学全入時代」を迎え、大学間での競争がますます激化する中、各大学では経営基盤を強化するためにさまざまな改革が進められています。特に、入学志願者の増加やドロップアウト対策につながる「学生サービスの拡充」、コスト削減やパワーシフトのための「業務効率化」は、主要なテーマとなっています。このような状況のもと、大学業務の基幹をなす教務事務システムについては、従来以上に「戦略システム」としての期待が高まっています。
上記を踏まえ、当社は150校を超える大学の教務事務システム構築で培ったノウハウを活かし、「Campusmate-J V2」を開発しました。特にパッケージ標準タイプはノンカスタマイズ型のパッケージであるため、従来よりも低コストで導入でき、中・小規模の大学にご利用いただけます。さらに、個別カスタマイズ適用タイプは、従来製品と同様に、個々のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。
今回、製品としては、「Campusmate-J/教務V2」「Campusmate-J/学生V2」「Campusmate-J/Webオプション V2」および「Campusmate/Portal V2」を提供します。
「Campusmate-J/教務 V2」は、従来の成績管理や履修管理、判定業務などの教務事務をサポートする基本機能を提供するだけでなく、学生のキャリア形成の実現に向け、一人ひとりに対応する柔軟なカリキュラム管理機能を強化し、社会人学生や留学生などを含め、学生の個性に応じて必要な情報やアドバイスを適宜システムより提供するなど、キャリアサポートをバックアップします。
「Campusmate-J/学生 V2」は、学生一人ひとりの入学から卒業、さらに大学院までの学籍状態(在学、卒業、休学、停学、留学、退学、除籍、転籍)など、情報の一元管理が可能です。
「Campusmate-J/ Webオプション V2」は、学生の利便性向上のほか、成績登録機能や、学生の学習意欲の向上を支援するキャリアカウンセリング機能(注2)としてガイダンスを参照しながら学生自ら履修申請を行えるWeb履修申請機能などを搭載し、「学生サービスの拡充」を支援します。
「Campusmate/Portal V2」は、Webサービスの入り口を提供するパッケージで、各システムへのリンク機能や、休講・補講、時間割変更、学生呼び出し機能などを提供し、ワンストップサービスを実現します。
特に、今回、「Campusmate-J/教務 V2」と「Campusmate-J/学生 V2」ではリッチクライアント方式(注3)を採用し、大幅な操作性向上を図りました。
これらにより、職員の情報共有や業務ノウハウの蓄積・共有、組織内業務標準化の促進など、業務が属人化することなく「業務効率化」を強力に支援します。
当社は、今後も順次、シリーズのラインナップを拡充し、お客様のサービスや業務効率化を支援してまいります。
【販売価格、および出荷時期】
※ 関連資料参照
【販売目標】
今後2年間で200システム
【本製品の特長】
1.学生の自発的なキャリア形成を支援
ガイダンスを参照しながら学生自ら履修申請を行えるWeb履修申請機能を搭載するなど、キャリアカウンセリング機能を強化しました。これにより職員の負荷軽減だけでなく、学生の自発的な履修計画の作成、学習意欲の向上にも貢献します。
また、一人ひとりの学生情報を一元管理することができ、入学から卒業、さらに大学院まで情報の参照が可能です。さらにGPA履歴管理機能(注4)により学生が成長するためのキャリアサポートを強力に支援します。
2.カリキュラム改革への柔軟な対応
キャリアサポートの強化により、複雑なカリキュラムをシステムにより可視化し、一人ひとりの学生にあったさまざまなカリキュラムパターンを従来よりも短時間で作成することが可能になります。
これにより、カリキュラム改革にも柔軟に対応でき、社会人学生や留学生などを含めた幅広い学生ニーズに対応した戦略的なカリキュラム提供が可能です。
3.使いやすく効率的な操作性を実現
Web型でありながらクラサバ型の操作性を兼ね備えたリッチクライアント方式を採用しました。このため、ネットワーク負荷によるレスポンスの遅延などの影響を受けない快適環境でご利用いただけます。また、ツリー型・タブ型表示の業務メニューを採用するなど、視覚面の配慮を行うことで、操作性の向上を実現しています。さらにケアレスミスなどが招く手戻り処理を防止するための即時エラーチェック機能や多彩な情報検索機能により入力作業の効率化を実現します。
【動作環境】
[サーバ]
PRIMERGYシリーズ(Microsoft Windows Server 2003)
PRIMEPOWERシリーズ(Solaris10)
PRIMEQUESTシリーズ
(Red Hat Enterprise Linux ES(v.4 for x86)、Red Hat Enterprise Linux AS(v.4 for Itanium))
[クライアント]
FMVシリーズ(Microsoft Windows2000/XP)
(注)Microsoft Windows Vistaは2007年9月に対応予定。
【商標について】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
【注釈】
注1 教務事務パッケージ:
学生管理、成績管理、履修管理など、教務事務の基本的な機能を提供するパッケージ。
注2 キャリアカウンセリング機能:
学生がキャリアを実現するためにどの講義を履修したらよいかなど、システムが個別に、アドバイスを行う機能。
注3 リッチクライアント方式:
Web型アプリケーションで、クラサバ型相当の高い操作性、高い表現力を実現する方式。
注4 GPA履歴管理機能:
個人のGPA(Grade Point Average.米国で導入されている成績評価方法で、近年、日本でも導入が進み、注目されている)を期、年度で履歴保持し、管理することにより個人の成長を時系列的に確認できる機能。
【関連リンク】
●文教ソリューション
http://jp.fujitsu.com/solutions/education/