NECネッツエスアイ、電子ペーパーと携帯コンテンツ連動の情報発信で実証評価を開始
電子ペーパーと携帯Webサイトのコンテンツを連動させた情報発信の実証評価を開始
~国立科学博物館の携帯Webサイト情報を適時表示~
NECネッツエスアイ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:山本正彦、以下:NECネッツエスアイ)は、このたび、電子ペーパーと携帯Webサイトのコンテンツを連動させた情報発信の実証評価を開始いたしました。本実証評価は、独立行政法人国立科学博物館(本館:東京都台東区、館長:佐々木正峰、以下:国立科学博物館)の協力により実施いたします。
■実証評価の概要
国立科学博物館では、2007年4月17日にリニューアルする「日本館(上野本館内)」のオープニングに合わせ、携帯Webサイトによる各種イベント情報の発信を開始いたしますが、このたびの実証評価では、その携帯Webサイトより、最も多くの来場者が予想される特別展「花FLOWER」や日本館に設置された全球映像システム「シアター36○(サン・ロク・マル)」、レストランなどの混雑状況を知らせるコンテンツを取り出し、電子ペーパーを使った情報案内板に適時表示するものです。この情報案内板は、国立科学博物館・上野本館内の「地球館」入口に、2007年4月13日から約1ヵ月半の間、設置する予定となっております。
■実証評価のシステムイメージと内容
*添付資料1をご参照ください。
(1)制御用PCより、PHS回線を使ってインターネットへ接続し、携帯電話事業者のWebサーバで運用される国立科学博物館の携帯Webサイトへアクセス。
(2)同携帯WebサイトからHTMLコンテンツを取得し、必要とする文字列を制御用PCで抽出・加工。
(3)抽出・加工されたデータは、専用のコントローラ経由で電子ペーパー10枚を並べて1つの表示体とした情報案内板(W:850mm×D:660mm×H:1800mm)へ転送・表示される。
<実証評価のポイント>
・電子ペーパーと携帯Webサイトのコンテンツの親和性
・情報を表示させるまでの動作の自動化
■コンテンツ表示イメージ
■筐体イメージ
*添付資料2をご参照ください
■電子ペーパーについて
電子ペーパーとは、電子ディスプレイの『動的に書替可能』と紙の『読みやすさ』を合わせ持ち、これからの情報表示媒体として注目されています。
1)地球にやさしい(エコロジー)
・表示を切り替える時のみ電力を消費し、しかも、その消費電力は極めて低い
(プラズマディスプレイが約400Wであるのに比べ、数百分の1以下)
・電源を供給し続けなくても、表示が残る。
2)目にやさしい
・紙と同じ反射型媒体なので、見易い
・視野角は180度
3)薄く、設置場所・形態を選ばない
・厚さは数mmほど(基板含む)であり、筐体に収めても数十mm程度
・電子タイル形式で、自由に並べ替えが可能
NECネッツエスアイでは、2002年より電子ペーパーの研究開発に取り組んでおります。得意とするネットワークインテグレーション力と、電子ペーパーを活用した情報表示システムの構築ノウハウをベースに、このたびの実証評価の結果を活かした独自のソリューションを開発し、様々なニーズのお客様にご提案できるシステムとしてラインナップしてまいります。
以 上
■NECネッツエスアイ株式会社
NECNetworks & System Integration Corporation
・本社所在地:東京都品川区東品川1-39-9
・代表者:代表取締役社長山本正彦
・従業員数:(単独)4,344名(2007年4月2日現在)
・設立年月日:1953年(昭和28年)11月26日
・資本金:131億円(2006年3月末現在)
・事業内容:ネットワークシステムに関する、企画・コンサルティングや設計・構築などのサービスの提供および、国内約250ヶ所の保守サービス拠点による、24時間365日対応の保守・運用、監視サービス、アウトソーシングサービスの提供
・URL:http://www.nesic.co.jp/