資生堂、きめ細やかで専門的なマーケティング展開でロシアに子会社を設立
資生堂、ロシアで100%子会社Shiseido(RUS),LLC.設立
資生堂は海外事業を戦略的成長分野と位置づけ、積極的に事業拡大を推進しており、海外事業の売上構成比は2007年3月期には30%を超える見込みです。この国際事業の成長性を維持していく上で有望な新規市場の開拓は重要な課題であり、資生堂は近年の経済成長により化粧品市場のポテンシャルが高まるロシア連邦に子会社を設立します。
資生堂は1999年に代理店を通じてロシア市場に参入しましたが、2007年5月、100%出資により、ロシア子会社「Shiseido(RUS),LLC.」をモスクワに設立し、2008年1月から販売を開始する予定です。
【設立の背景】
今後、世界経済の中で大きなポテンシャルを持つと言われるBRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)の中でも、ロシアは中国に続く有望市場と言われています。近年、経済が安定的に成長を続けた結果、ビジネスが集中する都市を中心に富裕層が台頭し、高級化粧品市場も急激な拡大を遂げています。
資生堂は、1999年より代理店を通じロシア市場に進出し、順調な成長を遂げてきました。今後は直接投資をすることでよりきめ細やかで専門的なマーケティングを展開していき、急拡大するロシア高級化粧品市場においてより一層のプレゼンスを高めていくべく子会社の設立に至りました。
【今後の事業展開】
大都市を中心に台頭する富裕層をメインターゲットとし、高級化粧品市場でマーケティングを展開していきます。
取扱商品は資生堂ザ・スキンケア、資生堂ベネフィアンスをはじめとするグローバルに展開しているプレステージラインを販売します。資生堂ブランドの強みであるカウンセリング販売を通じ、ロシアのお客さまが美しい肌を実現できる美容法を提唱していき、確固たる「ブランド価値」を築いていきます。
取扱店は、ロシアの化粧品売上の大部分を占めるモスクワ、サンクトペテルブルクの2大都市を中心に展開する有力系列化粧品専門店から厳選し、プレゼンスを高める展開をしていきます。
【新会社の概要】
名 称:(和文)資生堂(アール・ユー・エス),エル・エル・シー
(英文)Shiseido(RUS),LLC.
※LLC.:Limited Liability Company(有限会社)の略
代表者:代表取締役 小野 昭人(おの あきと)
設立年:2007年5月15日予定
所在地:Bldg.2, 82 Sadovnicheskaya Street, 115035 Moscow,
Russian Federation
資本金:1億620万ルーブル
事業内容:化粧品の輸入・販売
以上