NTTエレクトロニクス、次世代国産暗号「Camellia」搭載のLSIとIPコアを販売
NTTエレクトロニクス
世界初の次世代国産暗号Camellia(注1)-LSIと各種IPコア(注2)の販売開始
-組込みセキュリティソリューションも同時提供 暗号機能の開発容易化を支援-
NTTエレクトロニクス株式会社(以下NTTエレクトロニクス、本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 戸島知之)は、次世代暗号(注3)による組込みセキュリティを容易に実現可能なハードウエアキーコンポーネント製品3種を5月より販売開始します。
今回販売する製品は、企業情報管理・著作権保護・決済処理等暗号処理を搭載する装置メーカ様向けに、(1)世界で初めての国産暗号アルゴリズムCamellia(図1、2)を搭載した小型で安価なCamellia-LSI、(2)ASIC(注4)やFPGA(注5)上で高速実行可能な米国標準のAES(注6)暗号アルゴリズムIPコアと(3)認証用SHA-1(注7)ハッシュアルゴリズムIPコア(図1)です。
また、これらのハードウェアコンポーネントを簡単かつ確実に組込むために、(4)小型で使いやすいCamellia-LSI用ドライバソフト及び開発環境の提供、(5)JCMVP(注8)等認証取得に向けたコンサル業務の請負、(6)暗号・認証ミドルウェア、アプリケーションソフトウェア開発の請負等(図1)、NTTエレクトロニクスが長年にわたって培ってきた暗号技術の経験とノウハウを生かして、最新・最適な暗号機能の設計開発を容易化するソリューションを提供します。
この結果、暗号機能を必要とする装置メーカ様は、難しい暗号処理をブラックボックス化することができ、開発期間の短縮化やセキュリティの確実な実装を実現することができます。また、暗号処理を専用ハードウェア化することによって、マイコンソフトウェア処理より2桁速い処理を容易に実現できるとともに、CPUの負荷を軽減することができます。Camellia-LSIは、汎用マイコンのメモリバスに接続することにより、メモリ上のデータの暗号処理を容易に実現できます(図3)。また、暗号LSI(Camellia-LSIやAES-IPコア)、認証用SHA1-IPコアは、それぞれ図4、図5のような暗号システムに応用できます。
これらの製品は、NTTエレクトロニクスから販売します。 Camellia-LSIは、500円以下/個(1万個以上/ロット)で、5月中旬よりサンプル出荷を開始します。IPコアは1品種当りのライセンス料200~500万円(品種、カスタマイズにより変わります)で、4月末から受注を開始します。
また、4月25日(水)~26日(木)に東京で開催されるRSAカンファレンス2007(※)に、Camellia-LSIを動態展示します。
※ザ・プリンスパークタワー東京
(地下2階 宴会場フロア:〒105-8563東京都港区芝公園4-8-1)
*開発の背景、製品概要は添付資料をご参照ください。