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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

ニュースサイトなど宛てに広く配信された、ニュースリリース(プレスリリース)、 開示情報、IPO企業情報の備忘録。 大手サイトが順次削除するリリースバックナンバーも、蓄積・無料公開していきます。 ※リリース文中の固有名詞は、発表社等の商標、登録商標です。 ※リリース文はニュースサイト等マスコミ向けに広く公開されたものですが、著作権は発表社に帰属しています。

2024'11.26.Tue
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2007'04.25.Wed

トランスジェニック、タンパク質を大量生産するための基盤技術を導入・事業化

タンパク質高発現系技術の導入および事業化について


 当社は、平成19年4月24日、財団法人ひろしま産業振興機構(以下、広島TLO)との間で、哺乳動物細胞でタンパク質を大量に生産するための基盤技術(以下、本技術)に関する実施許諾契約を締結し、本技術を用いた事業を開始することとしましたので、お知らせいたします。

 当社は、国立大学法人広島大学および広島TLOとの間で、平成17年5月24日に締結した技術移転に関する業務協定のもと、本技術を事業化するための検討を行ってまいりました。この度、事業化検討を終了し、広島大学が権利を所有する発明( 特許番号:特許 3755028号、特許 3882042号 )を用いた、1)タンパク質生産の受託業務、2)タンパク質高発現系細胞作製の受託業務、3)タンパク質製品の製造及び販売業務について、再実施許諾権付き通常実施権を取得しました。

 本技術は、広島大学大学院生物圏科学研究科の清水典明准教授により発明され、IR/MARベクター※1と目的遺伝子を哺乳動物細胞に導入することで、指数的に遺伝子を増幅させ、大量にタンパク質を発現させる画期的な技術です。タンパク質の製造に広く用いることのできる基盤技術であり、以下の利点を有しています。

 ・多種多様な哺乳動物細胞に適用できる
 ・ヒトおよび動物由来タンパク質を本来の生理的条件下で大量に生産できる
 ・極めて簡単な操作でタンパク質大量生産細胞を作製できる
 ・ウィルスや微生物などを使用しないため、安全性の高いタンパク質製品が生産できる

 以上の点から、本技術は、バイオ医薬品、食品加工用酵素、化粧品原料、研究用試薬などのタンパク質製品の工業生産ならびにタンパク質の構造や生理機能の研究に利用可能なものであります。当社は、本技術を用いたタンパク質高発現細胞の作製受託・販売ならびに本技術のサブライセンスなどの事業を開始いたします。

 また、当社は、抗体作製技術を起点としたタンパク質関連の技術プラットフォーム構築を進めております。
 本技術の導入は、このような中長期的な取り組みの一環であり、当社の今後の研究開発にも大いに資するものであります。

 なお、現時点においては、本件が当社の業績に及ぼす影響は未定でありますが、今後、重大な影響を与えることが判明した場合には速やかにお知らせいたします。

※1 IR/MARベクター
 DNA複製に必要なIR(Initiation Region)配列とMAR(Matrix Attachment Region)配列が存在し、DNAの複製方向と何らかの遺伝子の転写方向が衝突する向きに配置されているベクター。 その衝突点にMAR配列が存在することによって、がん細胞が持つ遺伝子自律複製機構を効率よく利用することができる。


以 上

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