電通、インターネットラジオ再生ツール「kikeruツールバー」を無償提供
インターネットラジオ再生ツール
「kikeruツールバー」無料ダウンロードの開始について
株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長:俣木盾夫、以下電通)は、インターネットラジオの統合再生ツール「kikeruツールバー」(*1)を公開し、4月26日よりインターネット上で無料ダウンロードを開始する。
電通は、インターネットラジオをラジオメディアの新しい可能性の一つとして捉え、各放送局と協力して「kikeruツールバー」の普及による新規リスナーの獲得、メディア価値の向上、新しい収益源の開発などのビジネス化に取り組んでいく。
なお、この「kikeruツールバー」は、電通と株式会社IBC岩手放送(本社:岩手県盛岡市、代表取締役社長:阿部正樹、以下IBC)が共同で開発したものである。
1.インターネットラジオの現状と「kikeruツールバー」開発の背景
現在聴取可能なインターネットラジオには、J-WAVE「Brandnew J」、TBSラジオ&コミュニケーションズ「OTTAVA」、ニッポン放送「Suono Dolce」、ラジオNIKKEI「ラジオNIKKEIライブストリーミング」など在京ラジオ局が配信しているもの(*2)から、コミュニティーFM発、個人発のものまで多様なものが存在する。
現状では、配信局のウェブサイトへ直接アクセスして再生するというのが一般的であるが、今回開発・リリースする再生ツール「kikeruツールバー」を利用することにより、ユーザーは配信局のウェブサイトへアクセスしたり、特別に再生するソフトウェアを立ち上げることなく、インターネットラジオをより簡易な操作で聴くことが可能となる。
ユーザーの利用障壁を軽減することにより、"PC端末のラジオ聴取端末化"を促進し、ラジオを始めとした音声コンテンツビジネスの可能性を広げる一助としていく。
2.kikeruツールバーの機能
本再生ツールは、インターネット閲覧ソフト(ブラウザーソフト)を通じて、誰でも手軽にインターネットラジオ局を選択して聴くことを可能とする。
また、EPG(*3)機能を搭載し、これまで一括で管理されていなかったインターネットラジオ局の番組データを一覧表示。ユーザーが自らの好みの番組を事前に登録することで、番組開始時刻に自動的にチャンネルが切り替わる機能を搭載し、ユーザーが自らの手で"オリジナルチャンネル"を作成する楽しみを加えた。
3.今後の展開
本再生ツールに、インターネットラジオ局を選択再生するだけでなく、各放送局の協力を得て番組に連動した番組情報・音楽・アーティストなどの情報をプッシュ型配信する機能、複数の局から好きな番組を検索して予約できる新サービスを順次付加し、利便性を高めていく予定。
また、ツールバー経由でポッドキャスティングコンテンツの再生機能、ユーザーの趣向に合ったプッシュ型広告配信などの新たな広告モデルも今後検証していく予定。
4.「kikeruツールバー」ダウンロードサイト
http://www.kikeru.com
*1 kikeruツールバーは、動作環境Microsoft(R) Windows(R) 98/2000/Me/XP/Vistaの各日本語版に対応。当プログラムをご利用いただくにはブラウザソフト(Microsoft(R) Internet Explorer(R)5.5以上を推奨)が必要です。
*2
<Brandnew J>(J-WAVE)
2006年10月より本格放送を開始したインターネット独自編成のラジオステーション。一部、地上アナログ波番組のサイマル送信も実施。
<OTTAVA>(TBSラジオ&コミュニケーションズ)
デジタルラジオとインターネットで聴取可能なコンテンポラリー・クラシック・ステーション。日本初となる過去の放送が聴けるオンデマンドサービスとダウンロード可能なポッドキャスティング配信も実施。
<Suono Dolce>(ニッポン放送)
東京丸の内発信、デジタルラジオとインターネットで聴取可能な日本初のラブソング専門ステーション。リスナー選曲によるプログラムや動画での生放送も毎日実施。
<ラジオNIKKEIライブストリーミング>(ラジオNIKKEI)
短波放送とインターネット、iモードサイトで聴取可能なラジオステーション。ニュース、株式相場解説、投資情報など、暮らしに役立つ情報を平日朝6:00~夜10:00まで配信。
*3 EPGとは「Electronic Program Guide」の略で、電子番組表のこと。
<IBC概要>
社名 : 株式会社 IBC岩手放送
本社 : 〒020-8566 岩手県盛岡市志家町6-1
URL : http://www.ibc.co.jp/
(※参考資料あり)