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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'11.24.Sun
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2007'05.10.Thu

フジタ、FPA工法の普及を本格開始

FPA工法の普及を本格開始
~杭頭接合の適用範囲を広げ、審査証明を更新~


 株式会社フジタ(本社:東京都渋谷区、社長:網本勝彌)は、日本コンクリート工業株式会社(本社:東京都港区、社長:網谷勝彦氏)、安藤建設株式会社(本社:東京都港区、社長:山田恒太郎氏)、ジャパンパイル株式会社(本社:大阪市、社長:黒瀬晃氏)と共同で、合理的な設計が容易に実現でき、施工の大幅な省力化が可能となる、既製コンクリート杭の杭頭接合技術「FPA工法」について、業界他社や設計事務所への普及に本格的に取り組むことにいたしました。
 この工法は既製コンクリート杭の座板ねじ孔に専用ボルトをねじ込むだけで、フーチングとの接合に必要な杭頭処理が確実に行えます。2002年からPHC杭※1、PRC杭※2を適用対象として実用化していますが、このほど適用可能な杭種を増やすなどして建設技術審査証明(財団法人日本建築センター)を更新しました。
 今回の更新では、近年採用が増加しているSC杭へも適用範囲を拡大※3したことなどから本工法の普及が期待され、4社で構成する「FPA工法委員会」の機能も強化していきます。


■FPA工法の概要
 FPA工法は、杭頭の座板ねじ孔に専用のFPAボルトをねじ込むことにより、杭とフーチングの接合(杭頭接合)を行う技術です。汎用の締付け工具を用いてFPAボルト上部のナットに回転を与え、ボルトを座板ねじ孔にねじ込んで固定するもので、特殊な技能を要せず、ねじ込み深さを管理することにより、簡単・確実に施工ができます。杭頭接合の標準工法のひとつとなっている「中詰めコンクリート補強筋工法」(鉄筋かごを杭頭の中空部に配筋し、中詰めコンクリートを打設する方法)で必要となる杭頭中空部のソイルセメントの除去および処分が不要となり、作業工程の簡略化によるコストダウンと工期短縮を図ることが可能です。2002年に日本建築センターの建設技術審査証明※4を取得以降、PHC杭※1、PRC杭※2を対象とし、杭の性能を十分に発揮する設計・施工を、簡単・確実に実現する工法として、多くの実績をあげてきました。


■FPA工法の建設技術審査証明更新について
 このたびのバージョンアップでは、既製コンクリート杭の高支持力化に伴う、杭頭部へのSC杭の適用が増加傾向にあることを踏まえ、1)SC杭の杭頭座板の厚さを増加2)座板に所定のねじ孔を加工3)杭体内にアンカー筋を内蔵――によりSC杭への適用拡大※3を図りました。また、種々の構造実験によりFPAボルトの最小定着長さ(ボルト長さ)と最少本数の規定見直しも行い、より経済性と合理性を向上させて建設技術審査証明を更新しました。


■FPA工法の構造設計におけるメリット
 専用の計算ツールにより杭頭接合部の合理的な設計が容易に実現でき、必要な構造性能がばらつきなく、かつ確実に発揮できます。いずれの設計事務所でも設計可能ですが、FPA工法委員会各社がお手伝いいたします。


■FPA工法の普及展開
 本工法は、FPA工法技術者※5から施工指導を受けることにより、同委員会以外の建設会社でも施工が可能です。FPA工法委員会は、技術対応ならびにFPA工法技術者の養成を通して本工法の一層の普及を図り、お客様へ安全・安心な施設の提供を行ってまいります。


※1 PHC杭:高強度プレストレストコンクリート杭
※2 PRC杭:高強度プレストレスト鉄筋コンクリート杭
※3 SC杭へも適用範囲を拡大:SC杭(外殻鋼管付きコンクリート杭)への適用範囲には制限があります
※4 建設技術審査証明:2002年当時は「建築物等の施工技術及び保全技術・建設技術審査証明」
※5 FPA工法技術者:FPA工法委員会による講習を受けた者で、FPA工法が適正に設計または施工されるよう教育、指導できる者


 ※以下は添付資料を参照

 FPA工法の施工
 FPA工法の概要図

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