昭和電工、5月14日出荷分から液化アンモニアの価格を値上げ
液化アンモニアの価格改定について
昭和電工株式会社(社長:高橋 恭平)は、液化アンモニアの価格改定を以下のとおり行うことを決定し、お客様との交渉を開始いたします。
1.価格改定の内容
(1)上昇幅
液化アンモニア ローリー扱い 12円/kg
液化アンモニア ボンベ扱い 20円/kg
アンモニア水 ローリー扱い 3円/kg
(2)実施時期
2007年5月14日出荷分より
2.価格改定の背景
当社は、2006年7月に製品価格の改定を発表し、お客様からご理解を頂きました。しかし、その後も前回改定の前提条件を超えて、ナフサ等の原燃料コストは上昇を続けています。
当社は、使用済みプラスチックからアンモニアの原料ガスを製造するケミカルリサイクルによる原料多様化や、継続的な生産性の向上等により、上昇コストの吸収に努めてまいりました。しかし、自助努力での吸収は限界に達しており、今般、製品の安定供給体制を維持するためには、お客様にその一部のご負担をお願いせざるを得ないとの結論に至りました。
液化アンモニアは、ナイロンやアクリロニトリル等の合成繊維原料、火力発電所等の排煙に含まれる窒素酸化物(NOx)の除去、自動車・建機部品の金属表面処理など一般工業用途をはじめ肥料用途などにも幅広く使用されています。当社の川崎製造所は、関東以北で唯一の液化アンモニアの製造拠点です。使用済みプラスチックを利用して製造される当社のアンモニア「エコアン(R)」は、大手電力会社よりグリーン調達品として高い評価をいただいています。当社では船舶、鉄道貨車、タンクローリーによる大量輸送からボンベによる小口販売まで、お客様のさまざまなニーズにお応えできる供給体制を整えています。
以上