日立情報システムズ、フレームワークスと業務提携し流通・物流ソリューション分野を強化
日立情報が流通・物流分野のソリューションを強化
フレームワークスとの業務提携により、ERP事業拡大を加速
株式会社日立情報システムズ(執行役社長:原 巖、本社:東京都品川区大崎、以下「日立情報」)は、物流センター管理システム(WMS、(注1))の分野で業界トップクラスのシェアを持つ株式会社フレームワークス(代表取締役社長:田中 純夫、本社:静岡県静岡市、以下「FWX」)との業務提携により、流通・物流ソリューションの分野を強化しました。
これにより日立情報は、「SAP ERP」や「TENSUITE」などのERPパッケージと、FWXのWMSパッケージ「iWMSシリーズ」との連携により、電機・電子、自動車関連、化学など流通・物流を伴う業種に向けてERPとWMSの連携ソリューションを拡販し、ERP事業の拡大を加速します。あわせて、日系企業の活発な進出により現地の物流・倉庫管理ニーズが拡大している東アジア(中国・韓国など)への拡販も図り、グローバル展開を一層強化いたします。
流通・物流分野では、東アジア圏を中心とした広域物流の増加をはじめ、電子商取引の拡大、内部統制、ICタグの普及などへの対応のため、物流関連システムの高度化、可視化のニーズが高まっています。また、流通・物流分野のシステムは個別の受注開発が主流であり、特に中堅・中小規模企業ではWMSパッケージのニーズが高まっています。
こうした状況から、日立情報では流通・物流分野に向け得意分野のERP事業を展開することを目的にFWXと業務提携し、流通・物流ソリューションの分野に本格的に参入します。
FWXとの提携分野は以下の通りです。
・ERP、WMS、SCM、RFID等を活用したシステム構築
・データセンタ、ネットワーク/セキュリティ等のシステム運用
・東アジア向けグローバル展開
日立情報はFWXと共同で、上記分野の営業及びSIを、大規模企業から中堅・中小規模企業まで幅広く展開します。大規模企業には「SAP ERP」を、中堅・中小規模企業には「TENSUITE」または「SAP Business One」をFWXの「iWMSシリーズ」と連携させ、海外生産(東アジア)から貿易、日本国内へのデリバリーまでをトータルサポートする流通・物流ソリューションを展開します。また、中国市場では、昨年出資した上海Covics社を活用して現地でのSI・サポートを行います。
日立情報では今回のFWXとの業務提携により、互いの得意分野を活かしてサービスの補完・相互拡大を図りつつERP事業拡大を加速させ、2010年度(2011年3月)までに累計35億円、流通・物流分野のシェア30%をめざします。
(注1)WMS(Warehouse Management System):物流センター管理システムまたは倉庫管理システム。物流センターにおける一連の業務を効率化するための総合管理システム。入出庫管理や在庫管理の他に、労務管理や作業工程管理機能も提供し、入荷、検品、ピッキング、梱包、出荷の各作業に必要な情報を一元的に管理する。
<株式会社フレームワークスの概要>
(1)商号:株式会社フレームワークス
(2)代表者:代表取締役社長 田中 純夫
(3)設立:1991年4月
(4)本社:静岡県静岡市駿河区
(5)資本金:612百万円
(6)従業員数:152名
(7)業務内容:物流センター・倉庫管理システム(WMS)を中核とするロジスティクスソリューションプロバイダー事業
以上