住友化学とチタン工業、無機酸化物微粒子に関する包括的な共同開発の検討で合意
無機酸化物微粒子に関する包括的な共同開発等について
住友化学株式会社(以下、住友化学)とチタン工業株式会社(以下、チタン工業)は、このたび、無機酸化物微粒子に関する包括的な共同開発の可能性を検討することで、合意いたしました。
住友化学は、チップ抵抗用、自動車プラグ用等に使われる低ソーダアルミナや、蛍光体、透光管等に使用される高純度アルミナといったアルミナ製品をはじめ、各種無機材料について幅広い事業展開を行っています。一方、チタン工業は、特殊顔料やトナー等に使用される二酸化チタンや酸化鉄を主力製品に事業を展開しています。住友化学が有するアルミナを基盤とした析出・焼成技術と、チタン工業のもつ二酸化チタン、酸化鉄を基盤とした表面処理・分散技術を組み合せることで、より高分散性の機能性無機酸化物微粒子を合成し、顧客のニーズに適合した製品の創出が可能となることから、このたび両社で共同開発の可能性を検討していくこととしたものです。今後、両社のもつ事業や技術を擦り合せながら開発を進めていきますが、高分散性微粒子の特性を生かし、電子材料やトナーなどの分野で、新製品や新用途に向けた成果を期待しています。
また、無機酸化物微粒子に関する包括的な共同開発とは別に、住友化学は、チタン工業の有する紫外光応答型光触媒に関する技術を譲り受け、住友化学が有する可視光応答型光触媒と合わせ、事業を進めることといたしました。光触媒は、周囲の有機物を分解したり、汚れを付着しにくくする等の機能を有していることから、クリーン化の用途で、昨今需要が拡大しています。住友化学は、可視光応答型と紫外光応答型の両技術のハイブリッドによる性能向上を目指すなど、屋内ならびに屋外における総合的な展開により、光触媒事業を本格化させていく考えです。
住友化学とチタン工業は、無機酸化物微粒子の共同開発等を通じ、事業の発展を目指していきます。
以 上