米LSI、スモール・フォーム・ファクタ・SATAインターポーザ・カードを発表
LSI、業界初のスモール・フォーム・ファクタSATAインターポーザ・カードを発表
エンタープライズ向けストレージ・システムにおけるスモール・フォーム・ファクタSATAドライブをサポートし、OEMメーカーは市場投入までの時間の短縮が可能に
LSIコーポレーション(社長兼CEO〈最高経営責任者〉:アビ・タルウォーカー〈Abhi Talwalkar〉、本社:米カリフォルニア州ミルピタス市/ニューヨーク証券取引所:LSI)は、業界初のスモール・フォーム・ファクタ・シリアルATA(SATA)インターポーザ・カード「SS9135 SATAインターポーザ・カード」を発表しました。新しいインターポーザ・カードは、SASとファイバ・チャンネル-SATA(FC-SATA)インフラストラクチャを含むエンタープライズ向けクラスのストレージ・アレイにおいて、2.5インチSATAドライブを実現し、OEMメーカーに市場投入までの時間の短縮というアドバンテージを提供します。
SS9135 SATAインターポーザ・カードは、あらかじめ完全に設計され、組み立てられたボード・ソリューションをOEM企業に提供し、コストと技術、そして製造リソースの大幅な削減をもたらします。それにより、システムのOEMメーカーは、エンタープライズ向けのニアラインと階層型ストレージ・アプリケーションに、低コストで高容量の2.5インチSATAドライブを迅速に搭載できるようになります。
ストレージを専門とする米国のコンサルタント会社、ストレージIOグループの創立者で上級アナリストのグレッグ・シュルツ(Greg Schulz)氏は次のように述べています。「エンタープライズ向けストレージのユーザは、3.5インチSATAドライブがもたらすコストと容量のメリットに、ますます依存するようになっています。さらに、業界では、より小さなフォーム・ファクタのドライブの採用が始まっていることからも、インフラストラクチャに弾力性をもたせるためにアクティブ‐アクティブ・インターフェースでSATAハードディスク装置を利用するという選択肢をもつことがユーザにとって極めて重要になっています。LSIの新しいSS9135インターポーザ・カードは、このようなユーザのニーズに応えるソリューションです。アクティブ‐アクティブ・アクセスをはじめとするエンタープライズ・クラス機能を備えるSS9135インターポーザ・カードにより、OEMメーカーは、2.5インチSATAドライブをエンタープライズ向けシステムに容易に組み込むことができるようになります」
新しいSS9135 SATAインターポーザ・カードは、LSIの第4世代SS1350アクティブ‐アクティブ・マルチプレクサ(AAMUX(R))デバイスに基づいており、エンタープライズ・クラス向けの信頼性、管理のしやすさ、そして主流となっているSATAハードディスク装置を補完する性能と機能を提供します。AAMUXテクノロジにより、SATAトンネリング・プロトコル(SAS-STP)をサポートするSASエキスパンダを用いたエンタープライズ向けストレージ・システムや、FC-to-SATAルータを用いたシステムにおいて、シングルポートのSATAドライブを、既存のデュアルポート・ドライブのように接続して用いることができるようになります。SS1350デバイスは、SATAドライブに、真のアクティブ‐アクティブ・マルチプレクシング機能をもたらし、性能の大幅な向上とシステム開発コストの大幅な削減を同時に実現します。SS1350は、現在出荷中のSS1320を基に開発されたもので、パッケージの小型化により、インターポーザ・カードを2.5インチ・ドライブ・トレイに実装することができます。なお、SS1350デバイスは、SS9135ボード・ソリューションの部品としてのみ提供しています。
LSIコーポレーションのネットワークおよびストレージ・プロダクツ・グループ、ストレージ・コンポーネンツ・グループ・マーケティング担当ヴァイス・プレジデントのダン・ローリッヒ(Dan Roehrich)は次のように述べています。「エンド・ユーザは、与えられた量のラック・スペース内で性能および容量をいかに増強するかを模索すると同時に、ストレージ・システムにおける消費電力と冷却効率を最適化する方法を強く求めています。このようなユーザの要求により、エンタープライズ向けストレージ・システムにおいてスモール・フォーム・ファクタ・ドライブの採用が進んでいます。当社は、新しいSATAインターポーザ・カードの投入により、さまざまな企業のインフラストラクチャに、2.5インチSATAドライブを容易に実装できる、完全テスト済みで相互運用性のあるソリューションをシステムOEM企業に提供し、スモール・フォーム・ファクタ・ドライブへの移行をサポートしていきます」
SS9135カードは、SASシステムの動作をさらに強化するドライブ・パワー・コントロール、PHYコントロール、総合的な診断などの新しい管理機能をSATAドライブにもたらします。
SS9135 SATAインターポーザ・ソリューションは、サンプル価格が41ドルとなっており、ストレージ・システムOEMメーカーによる大量注文の場合は、価格は30ドル以下になります。SS9135の設計は、特定ストレージOEMメーカーのドライブ・トレイに合わせてのカスタマイズが可能です。
※LSI、LSIロゴ・デザイン、およびAAMUXはLSI社の商標または登録商標です。
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◆LSIコーポレーション:
LSIコーポレーション(NYSE:LSI)は、「ヒト」「情報」「デジタル・コンテンツ」をシームレスに結び付ける製品を実現する、革新的なシリコン、システム、およびソフトウェア技術のリーディング・プロバイダです。LSIは、カスタムおよび標準製品のIC、アダプタ、システム、およびソフトウェアを含めた、機能とサービスで幅広いポートフォリオを提供しています。LSIの製品は、「ストレージ」、「ネットワーキング」、および「コンスーマ」向け市場でリーディング・ソリューションを提供している企業に採用され、高い信頼を得ています。LSIコーポレーションは本社を米国カリフォルニア州ミルピタス市に構えています。(1621 Barber Lane, Milpitas, CA95035 URL:< http://www.lsi.com >)また、同社の日本法人であるLSIロジック株式会社は、東京都港区にオフィスを構えています。(〒108‐0075 港区港南4-1-8 リバージュ品川ビル URL:< http://www.lsi.jp >)