富士通、「Japan-US海底ケーブルシステム」の光海底システム回線容量増設を受注
富士通が日米海底ケーブルシステムの回線容量増設商談受注
当社はこのほど、AT&T Corp.、KDDI株式会社、NTTコミュニケーションズ株式会社、QWEST Communications International Inc.、Reach Global Networks Limited、ソフトバンクテレコム株式会社、Verizon Businessの計7社を中心とした通信事業者より「Japan-US海底ケーブルシステム(JAPAN-US CABLE NETWORK)」の光海底システム回線容量増設(UPGRADE PROJECT)商談を受注しました。
太平洋を横断する今回の受注により、当社の海底光波長多重端局装置「FLASHWAVE(フラッシュウェーブ) S650」シリーズが、日本3拠点、米国3拠点の陸揚げ局に採用されました。
「FLASHWAVE S650」シリーズは、既存システムの伝送容量を大きく増加させることが可能な製品であり、当初の設計容量毎秒640ギガビットを2倍の毎秒1.28テラビット以上(注1)に拡張しました。今回の採用は、小型、低消費電力、多重伝送能力、高信頼性などの特徴が世界のお客様より高い評価とご支持をいただけた結果です。
当社は、グローバルなブロードバンドサービスの拡大により急増する国際回線トラフィック需要に応えて投資する通信キャリアのインフラ負担軽減に貢献します。
<JAPAN-US CABLE NETWORK:概念図>
※ 関連資料参照
海底ケーブル通信は衛星通信とならび、国際通信ネットワークには無くてはならない重要なインフラの一つです。海底ケーブル通信には常に最新の長距離光伝送技術が取り入れられており、高速・大容量・高品質な伝送特性によって、膨大な情報を瞬時に正確に世界に配信するために大きな役割を果たしています。
近年、海底ケーブル通信業界では新規ケーブル建設に加え、既存の海底ケーブルの陸揚げ局に最先端の光伝送装置を増設、あるいは置き換えることによって、回線容量増大を図るアップグレードが設備投資の選択肢の一つとして脚光を浴びてきました。
当社は、これらのアップグレードに対して、「FLASHWAVE S650」シリーズを中心とした多くのソリューションを提案し、受注・納入してまいりました。本シリーズは、既存システムの光波長の帯域を最大限に活用し、これまでの数倍から数十倍の容量のデータ伝送を可能にしております。
その結果、本シリーズは、全世界に広がる重要なシステムを運用するお客様に広く認められてきました。
当社海底通信システム用「FLASHWAVE S650」シリーズが設置されている地域は、以下の通りです。
米国、イギリス、フランス、ポルトガル、スペイン、イタリア、ギリシャ、トルコ、キプロス、モロッコ、エジプト、ジブチ、ヨルダン、サウジアラビア、UAE、パキスタン、インド、スリランカ、バングラディシュ、タイ、マレーシア、シンガポール、ベトナム、フィリピン、香港、台湾、中国、日本の合計28の国や地域
今回受注した「Japan-US海底ケーブルシステム」では以下の地点に同シリーズを設置します。
米国 : Morro Bay(カリフォルニア)、 Makaha(ハワイ)、 Manchester(カリフォルニア)の3地点
日本 : 三重県、千葉県、茨城県
今後も当社は実績、およびたゆまない研究開発を積み重ね、アップグレード市場をリードし続けてまいります。
■商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
【 注釈 】
注1 毎秒1.28テラビット以上:
DVD(4.7GB)を1秒間に約34枚分送ることができる程度の速度。
<本件に関するお問い合わせ>
フォトニクス事業本部 海底事業部 営業部
電話: 044-754-3866(直通)
E-mail: submarinenetworks@np.css.fujitsu.com