シャープ、ICカード用ICモジュールが米国連邦標準規格「FIPS 140-2」認証を取得
高いセキュリティを実証
ICカード用ICモジュール(※1)が米国連邦標準規格の認証を取得
シャープは、ICカード用ICモジュールにおいて、大容量タイプとして業界で初めて(※2)、セキュリティ評価の米国連邦標準規格であるFIPS 140-2(Federal Information Processing Standards Publication 140-2)のレベル2(※3)の認証を取得しました。
FIPS 140-2は、米国政府がセキュリティデータの保存などに使用する製品を調達する際の基準となる重要な認証です。本認証の取得により、当社の大容量ICカード用ICモジュールが高いセキュリティを有すると認められました。
ICカードは、金融カードや交通カード、電子マネーカードのほか、運転免許証や住民基本台帳カードなどの公的なカードとしても活用されるため、不正アクセスや格納されたデータの漏洩・改ざんを防止する高いセキュリティがより一層求められています。
当社は、こうしたニーズに対応するため、個人の識別レベルを格段に向上させる顔写真や静脈パターン、指紋などの生体情報や、入退室や機器・個人認証用途などのアプリケーションプログラムなどを格納できる大容量フラッシュメモリ(1Mバイト)を搭載し、独自の暗号実装技術などを用いた、セキュリティの高いICカード用ICモジュールを提供しております。
今回の認証取得は、米国連邦政府の省庁などの各機関が要求するセキュリティ要件に対し、当社ICモジュールの独自の暗号実装技術や乱数生成技術、カード情報の高度な改ざん検知技術などが認められ、高い安全性を有することが米国の公的機関で実証されたものです。
今後は、FIPS認証の取得が必要な米国の公的なカードや、高いセキュリティを要求される分野への展開を図ってまいります。
※1:ICカードなどに組み込まれるICチップおよび周辺部品を搭載したモジュール。
※2:1Mバイト以上のメモリを搭載したICカードとして。2007年5月15日現在、当社調べ。
※3:FIPS 140-2(Federal Information Processing Standards Publication 140-2)とは、暗号処理モジュールのセキュリティ要件を規定する米国連邦標準規格。1~4までのレベルが設定されている。レベル2は、物理的な改ざんが行われた場合にその痕跡を残すことが可能であることなどが求められている。
(※ 参考画像は関連資料を参照してください。)