ニチレイ、新中期経営計画(2007年度~2009年度)を策定
ニチレイグループの新中期経営計画(2007年度~2009年度)について
株式会社ニチレイ(代表取締役社長:浦野光人)は、2007年度から2009年度にかけての中期経営計画(以下、新中期経営計画)を策定しましたので、お知らせします。
<1> 前中期経営計画(2004年度~2006年度)について
前中期経営計画の主要なテーマとその達成状況は以下のとおりであります。
1.資本の効率的使用を意識した事業の成長戦略の迅速な実施
(1) 使用資本の回転を意識し、各事業の収益性の改善に取り組みました。投資を抑制し、営業キャッシュ・フローを優先的に有利子負債の返済に充て、非効率資産の売却なども進めた結果、2007年3月末の有利子負債残高は729億円となり、財務体質がもっとも悪化した1998年3月末と比べその残高は約1/3に圧縮され、健全な水準に改善されたと考えております。
(2) 加工食品事業では、業務用冷凍食品の伸長や生産体制の再編とコストダウンを通じ収益を拡大させました。さらに、将来成長が期待できる健康価値分野でもカロリーコントロールされた冷凍食品のダイレクトセールスを開始しました。
低温物流事業では、地域保管の活性化により大幅な収益回復が図られたほか、今後の成長領域として期待する物流の包括受託や共同物流などの物流ネットワーク領域で売上げ・利益とも大きく伸長させることができました。
水産事業は世界的な水産物需要の高まりにより調達環境が激変し、厳しい事業環境におかれており、2006年3月期末に大幅な人員削減を行うとともに現在再生プランを実行中です。
2.事業戦略遂行の基盤となるグループ運営体制の確立
当社グループは、2005年4月から持株会社体制に移行しました。持株会社は事業会社の自主・自立を促進する的確なガバナンスとモニタリングに努める一方で、事業会社には大幅に権限委譲を行い、意思決定の迅速化とともに従業員の経営参画意識をより高めた経営体制を実現しました。
<2> 新中期経営計画(2007年度~2009年度)の全体戦略と目標数値
2007年4月からの3年間は、前計画で達成した財務基盤と中核事業の収益力、機動的な事業運営を可能にする経営体制を背景として、「攻めと挑戦」の期間と位置付け、事業活動から生み出されるキャッシュ・フローを成長分野への投資に優先的に振り向け、収益基盤の拡大を図ることで企業価値の向上に取り組んでまいります。新計画における3年間の設備投資(計上ベース)は540億円となります。新計画の最終年度の目標値では若干届きませんが、中期的には連結株主資本利益率(ROE)の水準10%を目標に据えます。なお、株主還元につきましては、連結株主資本配当率(DOE)2.5%、連結配当性向25%を目標とします。
具体的には以下の施策を実行してまいります。
(1) 事業成長を促進する顧客価値創造への積極的な取組み
(2) 国内での強固な基盤を活かしたグローバル展開
(3) 企業価値向上に資する事業提携やM&Aへの取組み
(4) 品質保証体制の強化
(5) グループガバナンスシステムの確立
(6) CSR視点に基づく社会との協調
(7) 働きがいのある組織風土の推進
* 以下、詳細は関連資料「オリジナルリリース」を参照して下さい。