ジェイアイ傷害火災保険、「2006年度海外旅行保険事故データ」を発表
2006年度海外旅行保険事故データ
(2006年4月~2007年3月)
-海外旅行事故発生率は過去5年間で最高の2.58%(39人に1人)
-保険金支払い項目 1位治療・救援(49.4%)は前年より減少(▲8.7%)
2位携行品(33.1%)は増加(+4.8%)
3位旅行事故緊急費用(13.0%)も増加(+2.7%)
-高額医療関連費用事故に備え十分な補償が必要
JTBグループの損害保険会社・ジェイアイ傷害火災保険株式会社(南沢光仁社長)は、2006年度(2006年4月~2007年3月)の同社の契約者の事故発生状況について次の通りまとめました。
これは、同社が海外旅行での事故の動向を開示することにより、海外旅行に必要な海外旅行保険の認知を高めるため、毎年実施しているものです。
1.事故発生率
海外旅行での事故発生率は、2006年度2.58%となり、微増ですが過去5年間の最高率となりました。これは39人に1人が何らかの事故に遭っている計算になります。
※添付資料1を参照
2.支払い項目別事故状況
■1位 治療・救援者費用(49.4%) 2位 携行品損害(33.1%) 3位 旅行事故緊急費用(13.0%)
■上位3項目で全体の95.5%
海外旅行保険で最も多く支払われている補償項目は、腹痛、風邪等の疾病やケガによる治療費用、また入院した際に家族が駆けつけたり、日本や第三国までの医療搬送費用を補償する治療・救援費用(総保険金支払に占める割合49.4%)で、例年どおりでありますが、他の補償項目の事故が増加したこともあり、その全体に占める割合は、前年より8.7%減少しています。
次いで携行品の盗難や破損の補償(同33.1%、前年増4.8%)、3番目に搭乗便の出発遅延や航空会社に預けた荷物が現地に届かない等の偶然な事故を補償する旅行事故緊急費用(同13.0%、前年増2.7%)と続き、これら3つの合計が件数の95.5%に達しています。
以上から、海外旅行保険の最も重要な役割が、旅先での病気やケガの治療費の補償であることは変わりませんが、海外旅行保険の幅広い補償内容により、携行品や手荷物遅延などの幅広い用途で利用されていることがわかります。
※添付資料2を参照
3.高額事故例
■高額な医療関連費用
■クレジットカード付帯の保険では不充分なケースも
2006年度の医療関連費用が高額となった重大事故実例は次項の通りです。海外では医療費自体が高額な上、通訳、救援者や医師・看護師の付き添いでのチャーター機での医療搬送など、総額では大変高額になるケースが多いのがわかります。
世界各地で重大事故が発生していることに加え、ICU(集中治療室)への長期入院や医師同乗での搬送帰国等により補償額が不足となるケースも発生しています。
表内のアメリカの2件の事故に関しては、1,000万円超の自己負担が発生しています。
例えばアメリカでICUで入院するようなケースでは100万円程度の治療費が毎日加算されていき、自己負担額が増加していく中で治療に専念するのは心理的にも極めて困難なのが実態です。保険の加入の有無だけでなく、補償内容に関しても充分考慮する必要があると言えます。
ジェイアイ傷害火災に保険加入するお客様のうち、「治療・救援費用を無制限に補償するプラン」(2005年3月に発売開始)の選択率が既に40%に達しています。
クレジットカード付帯の保険は補償額が低いため重大事故時には治療費等が不足する可能性が高く、補償内容また現地でのサービス内容を確認の上、海外旅行保険にも併せて加入が望ましいと言えます。
※添付資料3を参照