リニアテクノロジー、次世代多機能パワーマネージメント・ソリューション・ファミリの最初のデバイス「LTC3555」を発売
リニアテクノロジー、新製品「LTC3555」を販売開始
充電速度を向上させ、発熱を最小限に抑えるスイッチモードUSB
パワーマネージャおよびトリプル降圧レギュレータ
2007年5月16日-リニアテクノロジーは、リチウムイオン/ポリマー・バッテリ・アプリケーション向けに、次世代多機能パワーマネージメント・ソリューション・ファミリの最初のデバイス「LTC3555」の販売を開始しました。LTC3555は厚さが薄い(0.75mm)、4mm×5mm QFN-28パッケージで供給されます。1,000個時の参考単価は586円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LTC3555はスイッチングPowerPath(TM)マネージャ、スタンドアロン・バッテリチャージャ、理想ダイオード、I2C制御、3個の高効率同期整流式降圧レギュレータ、常時オンLDOのすべてを厚さが低い(0.75mm)、小型mm×5mm QFNパッケージに搭載しています。このデバイスはPowerPath(TM)制御機能によって、ACアダプタまたはUSBポート、リチウムイオン・バッテリ、システム負荷の間の電力の流れをシームレスに管理します。
また、「インスタント・オン」動作により、バッテリの消耗時やバッテリがない場合にもシステム負荷の電源を確保します。LTC3555のスイッチング入力段は、USBポートから得られる2.5Wのほとんどを充電電流に変換し、500mAに制限されたUSB電源から最大700mA、ACアダプタ電源から最大1.5Aの充電電流が得られるので、高速充電を行えます。内蔵の180mΩの理想ダイオードとオプションの外付け理想ダイオード・コントローラによって低損失のパワーパスを実現するので、発熱を最小限に抑え、効率を最大限に向上させます。
LTC3555に内蔵された、3個の同期整流式降圧レギュレータは100%デューティサイクル動作を行い、それぞれ1A、400mA、400mAの出力電流を供給可能で、出力電圧を最小0.8Vまで調整できます。内蔵の低RDS(ON)スイッチによって94%の高い効率が可能で、バッテリ動作時間を最大限に延ばします。また、Burst Mode(R)動作により、レギュレータ1個当たりわずか35μAの消費電流(シャットダウン時は<1μA)で軽負荷時の効率を最適化します。2.25MHzの高いスイッチング周波数で動作するので、高さ1mm以下の低コストで小型のコンデンサやインダクタを使用できます。さらに、これらのレギュレータはセラミック出力コンデンサで安定し、出力電圧リップルを非常に低く抑えます。
LTC3555はUSB対応のプログラム可能な電流制限(100mA/500mA/1A)を特長とすると同時に、Bat-Track(TM)適応出力制御によって高効率充電を可能にし、消費電力を低減します。スタンドアロンの自動制御動作によって設計を簡素化し、充電終了用の外付けマイクロプロセッサが不要です。サスペンド・モードでバッテリから流れる電流は23μAを下回るので、バッテリエネルギーを節減できます。チャージャは最大5.5Vの入力に、(さらに強度を増すため7Vの絶対最大過渡電圧)に対応できます。
■LTC3555の特長
・完全な多機能PMIC:スイッチング・パワーマネージャ、リチウムイオン
/ポリマー・バッテリ・チャージャ、3個の降圧レギュレータ、LDO
・熱特性が改善された高さの低い(0.75mm)28ピン4mm×5mm QFNパッケ
ージ
パワーマネージャ&バッテリチャージャ
・Bat-Track適応出力制御機能を備えた高効率スイッチングPowerPath(TM)コントローラ
・プログラム可能な入力電流制限(100mA/500mA/1A)
・ACアダプタからの最大充電電流をプログラム可能;最大1.5A
・内蔵の180mΩ理想ダイオードとオプションの外付け理想ダイオード・コントローラにより、バッテリから負荷への低損失パワーパスを実現
DC/DC
・3個の高効率2.25MHz同期整流式降圧レギュレータ:IOUTが1A、400mA、400mA
・調整可能な出力電圧範囲:0.8V~VBAT
・低消費電流のBurst Mode(R)動作:レギュレータ当たり35μA
・常時オンの25mA/3.3V LDO
注:RDS(ON)のDS(ON),IOUTのOUT,VBATのBATは下付。
フォトキャプション:
多機能スイッチング・パワーマネージャ+バッテリチャージャ+トリプル同期整流式降圧レギュレータ+LDO
Copyright:2007 Linear Technology
以 上