三菱重工、2007年度末までに太陽光発電設備を全事業所へ導入
太陽光発電設備を全事業所へ導入
2007年度末までに
三菱重工業は、CO2排出量削減対策の一環として、2007年度末までに太陽光発電設備を全事業所へ導入する。具体的には、発電出力720kW分の設備を今秋以降順次、未導入の全事業所と一部既設事業所へ導入、これにより今年度末までに、すでに導入済みの事業所分も含めた太陽光発電の全社総導入量を1,090kWとする。
今回、太陽光発電設備を導入するのは、これまで未設置だった冷熱事業本部(愛知県清須市)、紙・印刷機械事業部(広島県三原市)、工作機械事業部(滋賀県栗東市)、名古屋航空宇宙システム製作所(愛知県名古屋市)、名古屋誘導推進システム製作所(愛知県小牧市)の5事業所と、既設分に追加導入する長崎造船所諫早工場(長崎県諌早市)、神戸造船所(兵庫県神戸市)、下関造船所(山口県下関市)および広島製作所(広島県広島市)の4事業所。
これによるCO2排出削減量は年間約225トン、既設分も含めると同約340トンとなり、東京ドーム約50個分の敷地への森林植林によるCO2吸収と同等の効果が得られることとなる。
今回採用するのは微結晶タンデム型太陽電池。薄膜系電池の次世代機種として、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託研究で開発し、当社長崎造船所諫早工場で量産しているもので、従来のアモルファス型と比べ発電効率が大幅にアップしている。また、薄膜系電池であるため、シリコンセルを使った結晶型太陽電池と異なり、原材料の制約がなく、安定供給性に優れた特徴がある。
CO2排出削減に関しては、当社はこれまでも、社会・環境報告書(CSRレポート)に明確な目標を掲げ、太陽光発電設備の導入や各種の省エネルギー対策を積極的に実施してきた。今後も、それらを一層強力に推し進め、排出権取引などと組み合わせながら、全社を挙げてCO2排出削減目標を達成していく。
以上