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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'11.25.Mon
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2007'05.16.Wed

永和システムマネジメントとNaCl、「Ruby+アジャイルによるインクリメンタル反復開発」で提携

永和システムマネジメントとネットワーク応用通信研究所の業務提携について
~『Ruby+アジャイルによるインクリメンタル反復開発』に向けて~


 株式会社永和システムマネジメント(本社:福井県福井市、代表取締役社長:小山 公一郎、以下:永和システムマネジメント)と、株式会社ネットワーク応用通信研究所(本社:島根県松江市、代表取締役社長:井上 浩、以下:NaCl)は、業務提携することを本日、合意致しましたので、以下の通りお知らせいたします。
 今後両社は、『Ruby+アジャイルによるインクリメンタル反復開発』に関する事業を共同で推進し、顧客と開発者が一体となって顧客が求めるシステムの開発を実現して行きます。



1、業務提携への経緯と趣旨
 近年、自動車、携帯電話などソフトウェアの不具合による社会インフラへの影響はより一層大きな問題となっており、また、ソフトウェアを開発する立場からも社会的な重要性を重く受け止め、効率的で品質の高い開発手法が求められています。一方、企業情報システムユーザーに対しては、ビジネスにより効果的、戦略的にITを活用していただくためにも、すばやいサポートが必要性となります。
 これらを実現する手法として、開発者が顧客と一体となり、開発の早い段階からビジネス価値の高い機能を実際に稼動するソフトウェアにして提供し、機能の追加開発を継続的に繰り返してコストやリスクを最小限に抑えることを目的とした「アジャイル開発」と呼ばれる開発プロセスが注目されております。
 永和システムマネジメントは、ソフトウェア開発技術に関するコンサルティングや教育事業を展開しており、この「アジャイル開発」の普及と啓蒙を行ってまいりました。

 NaClは、まつもとゆきひろ氏(NaCl:フェロー)によってデザイン・開発されたオブジェクト指向スクリプト言語「Ruby」のコンサルティング事業を開始いたしました。イノベーションに必要とされている、人間に読みやすく柔らかなプログラミング言語への需要から、従来Java言語が占めていたオープンシステム開発の市場での普及が期待されております。

 両社は、両社が有するソフトウェア開発技術を組み合わせた「Ruby+アジャイル」によって、ビジネスの変化や顧客の要望を開発計画に逐次反映していくことにより、変化に強く俊敏なソフトウェア開発を提供できると考え、今回の業務提携に至りました。

2、両社の提携内容
 両社が今後推進する、『Ruby+アジャイルによるインクリメンタル反復開発』に関する事業は次の通りです。

(1)ソフトウェア開発事業
 両社が有する技術をソフトウェア開発に応用し、共同でソフトウェア開発の受注と開発サービスを行ってまいります。

(2)コンサルティング・教育事業
 永和システムマネジメントが所有する「オブジェクト指向技術」「アジャイル開発プロセス」に関する教育コンテンツと、NaClが所有する「Ruby」に関する教育コンテンツを統合し、新たな教育コンテンツの開発と教育の実施サービスを提供いたします。また、顧客にこれら技術が定着することを目的にしたコンサルティングサービスを行ってまいります。

(3)ソフトウェア開発ツール販売事業
 永和システムマネジメントが販売しているソフトウェア開発ツールを『Ruby+アジャイルによるインクリメンタル反復開発』向けに販売してまいります。

3、今後の展開
 両社は、本提携の過程において、『Ruby+アジャイルによるインクリメンタル反復開発』の各事業を営業目的とする共同出資会社の設立を検討いたします。
 また、これと並行して各種プロモーションを行いながら、ソフトウェア開発及び、コンサルティング・教育、ソフトウェア開発ツールのマーケティング・営業活動を行ってまいります。

 なお、これら営業活動の窓口は次の通りです。

 株式会社永和システムマネジメント 第二事業本部 営業部
 〒108-0023 東京都港区芝浦4-16-23 AQUACITY芝浦 5階
 TEL 03-5419-7511(代表) FAX 03-5419-7512

 株式会社ネットワーク応用通信研究所 東京支社
 〒101-0021 東京都千代田区外神田5-6-12 コーワビル3 2階
 TEL:03-5846-3991 FAX:03-5846-3992

4、『Ruby+アジャイルによるインクリメンタル反復開発』の説明
 ソフトウェア開発段階では、ソフトウェアを利用する顧客から要望を聞いてまとめる作業、要望をどのように実現するかを検討する作業、検討した実現方法をコンピュータ上に実装する作業、そして、顧客の要望どおり実現されているかを検証する作業があります。
 今まで多くのソフトウェア開発では、これらの流れを順次実施する方法を取ってきました。この方法は大規模なソフトウェア開発には比較的向いておりますが、顧客の要望が決まりにくい場合や、試行錯誤が伴う研究要素の強いソフトウェア開発あるいは、短期間に開発をしなくてはいけないソフトウェア開発の場合などには不向きな点が少なからずあります。
 当初の開発計画において、顧客は必要かどうかがわからない機能まで要望してしまうため、必要以上の機能を開発することが多く見受けられます。当初決定した機能を変更したい場合、開発計画を見直すことにつながり、大きなコストが発生することが多々ありました。また、顧客が要望した内容が開発者に伝わらず、要望とは異なったソフトウェアが作られてしまうこともありました。
 このような問題を解決する方法が、今回提唱している『Ruby+アジャイルによるインクリメンタル反復開発』です。
 ソフトウェアは、『育てるもの』と捉え、顧客と開発者がひとつのチームとなって、ビジネス価値の高い真に顧客が求める機能を段階的に繰り返し(反復)積み上げること(インクリメンタル)で、顧客の要望に沿ったソフトウェアを開発することを提唱します。
 また、ソフトウェアを開発するのは顧客と開発者、つまり『ソフトウェアは人がつくる』ことを信条としています。これらの人たちをそれぞれが信頼し、尊重しあうことがソフトウェア開発における効率化の根本になると考えています。この人間関係からよい開発チームとなり、そこから価値の高いソフトウェアが生まれると信じております。
 開発方法として、システム全体を一度に開発するのではなく、顧客と機能ごとに優先度を決め、優先度の高い機能から順次固定された期間にて開発し本番稼動させる(インクリメンタル)ことを繰り返し(反復)ます。
 これにより、顧客は、早期の本番稼動により要望どおりのソフトウェアが出来ているかが検証でき、仮に違っていた場合、直に修正ができ、次の本番稼動により再度検証できます。これを繰り返すことで、顧客の要望に合ったソフトウェアが提供できます。
 今回提唱する『Ruby+アジャイルによるインクリメンタル反復開発』は、顧客の投資効果に見合ったビジネス価値を持ったソフトウェアを提供できると信じ、今後、普及・啓蒙をしてまいります。

5、両社の概要
 株式会社永和システムマネジメント
 (1)主な事業内容:ソフトウェアの受託開発・販売、コンサルティング
 (2)本店所在地:福井県福井市問屋町3丁目111番地
 (3)代表者:代表取締役社長 小山 公一郎
 (4)資本金:6,168万円
 (5)従業員数:224名(平成19年3月末現在)

 株式会社ネットワーク応用通信研究所
 (1)主な事業内容:ソフトウェアの受託開発・販売
 (2)本店所在地:島根県松江市学園南2丁目12番5号 HOYOパークサイドビル2F
 (3)代表者:代表取締役社長 井上 浩
 (4)資本金:2,450万円
 (5)従業員数:47名(平成19年4月1日現在)


以上

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