リニアテクノロジー、+125℃まで保証される小型2.8Msps ADCを発売
リニアテクノロジー、新製品「LTC1403AH」を販売開始
+125℃まで保証される小型14/12ビット2.8Msps ADC
2007年5月16日-リニアテクノロジーは、-40℃~+125℃の車載温度範囲で保証される14ビット、2.8Msps SAR ADCである「LTC1403AH」と、LTC1403AHのピンおよびソフトウェア互換12ビット・バージョンで性能/コストを最適化できる「LTC1403H」の販売を開始しました。両ADC製品はHグレード(-40℃~+125℃)、Iグレード(-40℃~+85℃)、Cグレード(0℃から+70℃)の温度範囲規定品があります。1,000個時の参考単価は、14ビットのLTC1403AのHグレードが1,216円(税込み)から、Cグレードが882円(同)から、12ビットのLTC1403のHグレードが693円(同)から、Cグレードが504円(同)からです。リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LTC1403AHは2.7V~3.6Vの単一電源で動作し、2.8Mspsでサンプリングを行う場合の消費電力はわずか14mWで、小型の10ピンMSOPパッケージで供給されます。このADCはリファレンスを内蔵し、1つの0V~2.5V差動入力信号を測定し、シンプルな3線シリアルインターフェイスを介して通信を行います。LTC1403AHは、ベースバンド・レーダー測定、ガス・センサ、アクセレロ・メータなどの車載アプリケーション向けに設計されたデバイスです。
LTC1403AHは5MHzのフルリニア帯域幅を特長とし、100kHzで76.3dBのSINADと-90dBのSFDRを達成します。0V~2.5Vのユニポーラ入力を差動で測定している間、80dBの同相除去比によってグランドループと同相ノイズの影響を低減できます。ADCが変換を行っていないときの消費電力は、内蔵の2.5Vリファレンスがアクティブであるナップ・モードで3mW、すべての内部回路がパワーダウンするスリープ・モードで6μWに低減できます。
■LTC1403AH/LTC1403Hの特長
・変換レート:2.8Msps
・保証された車載温度範囲(-40℃~+125℃)
・14ビット/12ビットの分解能(LTC1403AH/LTC1403H)
・低消費電力:2.8Mspsで14mW
スリープ(6μW)シャットダウン・モード
ナップ(3mW)シャットダウン・モード
・単一3V電源動作
・5MHzのフルリニア帯域幅
・オーバードライブ可能な2.5Vバンドギャップ・リファレンスを内蔵
・3線シリアル・インターフェイス
・同相除去比:80dB
・ユニポーラ入力範囲:0V~2.5V
・小型10ピン MSOPパッケージ
フォトキャプション:Hグレードで提供されるMSOP-10パッケージの2.8Msps ADC Copyright:2007 Linear Technology
以 上