鹿島、低騒音耐震補強壁増設工法を開口部付きに改良
開口部を確保した耐震補強壁へ適用拡大
-Kajima No Anchor Wall工法-
☆低騒音、低コストで耐震壁の「居ながら施工」が可能
☆日本建築防災協会の技術評価を取得
鹿島(社長:中村満義)は、既に開発実用化している低騒音耐震補強壁増設工法(Kajima No Anchor Wall工法)を開口部付きに改良し、(財)日本建築防災協会の技術評価を取得しました。
これにより開口部のある耐震壁の補強が可能となり、適用範囲が格段に拡がります。今後、建物を使いながら耐震補強壁を『居ながら施工』できる工法として積極的に提案していく方針です。
(注1)『居ながら~』は当社の登録商標です。
■背景
既存建物の耐震補強工法で最も多く採用されている工法の一つである耐震壁増設工法は、既存の躯体の柱や梁にあと施工アンカーを打設後、配筋をしてコンクリートを打込むことで一体化を図りますが、アンカー工事の騒音・振動・粉塵が『居ながら施工』を困難にするものでした。
当社は2002年12月に「膨張・無収縮コンクリート」を接合部の一体化に使うことで、「あと施工アンカー」を不要とする低騒音耐震補強壁増設工法(Kajima No Anchor Wall工法)を開発し実工事に適用してきました。ただし、適用範囲は無開口のものに限られることから、出入り口や採光窓などの開口部を持つ低騒音耐震補強壁の開発が望まれていました。
そこで、開口部付き耐震補強壁の増設へ適用を拡大しました。
※詳細は添付資料を参照