帝人ファイバー、完全循環型リサイクル素材のエコバッグが百貨店のレジ袋に採用
完全循環型リサイクル素材でできたエコバッグが
全国の百貨店共通のレジ袋に採用されました
帝人ファイバー株式会社(本社:大阪市中央区、社長:唐澤 佳長)はポリエステル繊維の完全循環型リサイクルを展開していますが、このたびそのリサイクルによる再生ポリエステル繊維製エコバッグが、日本百貨店協会の「Myスマートレジ袋」として採用されました。同協会を通じ、6月15日より全国の百貨店266店舗で販売されます。
このたびの「Myスマートレジ袋」は、従来各百貨店が独自に製作・販売してきたマイバックとは違い、百貨店業界を挙げての取り組みとして生まれた全国の百貨店共通のレジ袋です。食料品売り場などで配る無料の使い捨てレジ袋の代替利用を主な目的とするもので、全国の百貨店において1個500円(税込)で2万個販売されます。
テキスタイルデザイナーの須藤玲子氏がデザインを担当した「Myスマートレジ袋」は、大きな取っ手があり、肩に掛けられるショルダータイプで、コンパクトにたたんで付属のポケットに収まるようになっていることから、いつでも簡単に携帯し持ち歩くことができます。
この「Myスマートレジ袋」には、帝人ファイバーが展開している完全循環型リサイクルシステム「エコサークル(R)」によって再生されたポリエステル繊維が使用されています。石油由来のものと同じ純度の原料にまで戻す最先端のリサイクル技術を活用して再生されたポリエステル繊維は、新品と全く同一品質ですので、これを素材として用いた「Myスマートレジ袋」は、薄くて軽く、重い荷物にも充分耐えられ、繰り返し使える丈夫さも充分に備わっています。
さらに、ご購入いただいた方々が使用して不要になった際には、日本百貨店協会事務局にて回収し、帝人ファイバー 松山事業所(愛媛県松山市)内にあるリサイクル工場に運搬されて、ケミカルリサイクル技術により新しいポリエステル繊維に再生されます。帝人ファイバーの完全循環型リサイクルシステム「エコサークル(R)」によれば、何度でも繰り返しリサイクルすることが可能となります。
帝人ファイバーとしては、このたびの採用を機に、多くの方々に地球環境に対して関心を持っていただけることを期待し、また、こうした取り組みを活かして、今後さらに完全循環型社会の構築に貢献していきたいと考えています。
以 上
【 ご参考:「エコサークル(R)」について 】
帝人ファイバーが世界で初めて開発したポリエステルのケミカルリサイクル技術を核とした完全循環型リサイクルシステム。賛同する国内外のアパレルメーカーやスポーツメーカー75社と共同で、商品の開発、およびその回収・リサイクルを進めています。
回収した製品は、化学的に分子レベルまで分解し、石油から作るものと同じ品質の製品に再生されます。そのため、物理的に処理する従来のリサイクルの課題であった品質の劣化を回避でき、また、何度でも繰り返しリサイクルできるため、新たな石油資源の使用を抑え、廃棄物を削減することができます。石油からポリエステル原料を作る場合に比べると、エネルギー消費量、二酸化炭素排出量ともに約80%削減することができます。
【 ご参考 :「須藤玲子氏」について 】
テキスタイルデザイナー・東京造形大学特任教授
東京六本木にある(株)布(NUNO)の取締役デザインディレクターとして活躍中。
「My Design エコバッグ×エコサークル」の製作や、マンダリンオリエンタル東京の内装に携わるなど、テキスタイルデザイナーとして国内外から高い評価を得ています。