日本製紙ケミカル、10月から機能性オリゴ糖「セロビオース」の生産を開始
機能性オリゴ糖「セロビオース」、2007年10月から生産開始
~家畜飼料向け用途開発に成功、事業化にメド~
日本製紙グループの日本製紙ケミカル(社長:井上敏雄)は、機能性オリゴ糖「セロビオース」の家畜飼料用途での有効性を確認し、事業化を決定しました。江津事業所(島根県江津市)に、樹木中のセルロースから独自技術でセロビオースを取り出す製造設備を新設し、2007年10月に操業を開始します。
セロビオースは、自然界では松葉やトウモロコシの茎などに存在しており、難消化性(消化酵素で分解されずに大腸に到達する)という特徴を有します。大腸で酪酸菌により分解され、生成した酪酸は、大腸上皮細胞の新陳代謝を活性化し、整腸効果を発揮します。当社はこの機能に着目し、離乳子豚に給与すると飼料摂取量と体重が増加し、また、牛に給与すると乾物消化率、繊維消化率が大幅に改善されることを確認しました。
日本製紙ケミカルは、ミヤリサン製薬株式会社(※)と共同で用途開発するとともに、今後はさらに医薬・機能性食品、化粧品用途への展開も進めていきます。
【 セロビオース生産設備の概要 】
製造能力 :年間80トン
工 期 :着工 2007年5月、完成 2007年10月
投資金額 :2億4000万円
※ミヤリサン製薬株式会社 http://www.miyarisan.com/
本 社 :東京都北区上中里1-10-3
代表者 :内田正行
設 立 :1947年
資本金 :2億円
事業内容:(1)医療用医薬品、一般用医薬品、動物用医薬品、飼料添加物および健康食品の製造ならびに販売
(2)医薬品の輸出販売
従業員 :162名
以 上