エプソングループ、森林の環境的な持続可能性に配慮した紙製品の調達方針を制定
エプソングループ、紙製品の調達方針を制定
セイコーエプソン株式会社(社長:花岡 清二)は、普通紙や写真用紙などエプソンプリンタ専用紙を対象に、原料となる木材が産出された森林にまで遡った調達管理の方針および調達基準書を制定しました。
エプソングループでは、すべての生産材を対象とした調達基本方針および調達ガイドラインを制定し、グリーン調達に取り組んでまいりました。紙製品に関しても、この基本方針およびガイドラインに沿った調達を行ってきましたが、ここ数年、森林保全の重要性が広く認識される一方で、木材の違法伐採が深刻化し、国際的に木材製品の調達における持続可能性を確保する取組みが活発化していることを受け、木材製品である紙製品に対して、森林の社会的、経済的、環境的な持続可能性に配慮した調達方針を新たに掲げ、方針への適合が確認できる紙製品の調達を拡大していくことにいたしました。
作成にあたっては、専門的かつ客観的な立場でのご意見をいただくために、「森林生態系に配慮した紙調達に関するNGO共同提言」をまとめた5団体のひとつである(財)世界自然保護基金ジャパン(以下WWFジャパン、会長:大内照之、所在地:〒105-0014 東京都港区芝3-1-14 日本生命赤羽橋ビル6F)に参画していただきました。WWFジャパンは、地球の自然環境の悪化を食い止め、人類が自然と調和して生きられる未来を築くことを目標にしており、活動のひとつとして、企業に対して森林の保全と利用のバランスを考えた適切な利用を求めています。今回の調達方針には、森林資源の利用について、このWWFジャパンの考えを盛り込んだ、サプライチェーン全体での合法性、持続可能性が網羅されています。
また運用に際しても、世界約100カ国にネットワークを持つWWFからもタイムリーで的確な情報を提供いただくことで、木材原産国の状況や国際的な動向を反映した調達管理が実現できると考えています。
今後はこの調達方針に則った調達活動を進めることで、2010年度には適合調達率※1100%を目指してまいります。なお、具体的な調達管理の活動につきましては、国内調達紙については今年度から、海外調達紙については2008年度から、それぞれ展開していきます。
エプソングループでは、地球温暖化防止、省資源・資源循環、化学物質管理など、様々な側面での環境活動をグローバルに展開しています。今後も、紙製品をはじめすべての商品の環境配慮を進めるなど、より一層の地球環境保全活動に努めてまいります。
※1 適合調達率:調達方針への適合の確認できる紙製品の調達額/該当分類の調達額
以上
【エプソングループ 紙製品調達方針】
■合法性
バージンパルプが原料として使用される場合にあっては、原料とされる木材は、その生産された国における森林に関する法令に照らして合法なものであり、生産、採取、加工、輸送、輸出入すべての段階において、取締り権を有する国家や地域の法令等の違反のないこと。
■持続可能性
バージンパルプが原料として使用される場合にあっては、原料とされる木材は、生産が持続可能なものであること。
■化学物質安全性
エプソングループが指定する「製品含有禁止化学物質」の意図的な含有のないことが確認されていること。詳細は「エプソングループ生産材グリーン購入基準書」による。
■環境管理
調達する紙製品の生産工場は環境管理システムを保持していること。
なお、エプソングループ紙製品調達方針および調達基準書は、以下のウエブサイトにてご覧いただけます。
・日本語 http://www.epson.jp/csr/procurement/paper.htm
・英語 http://www.epson.co.jp/e/community/environmental_ppurchasing.htm